3.0
いつもながらの名品揃い。特に青磁。中国は凄いですね。
恒例春先は「中国の陶芸展」です。漢時代から明・清時代にわたる館蔵の中国陶磁器コレクション約60点が展示されています。戦国時代の計量道具から、唐三彩の壺、宋時代の砧青磁、明時代の青花・五彩まで、時代順に展示し、2000年にわたる中国のやきものの歴史を展望します。五島さんのコレクションは《青磁鳳凰耳瓶(龍泉窯)》や《五彩透彫水注(景徳鎮窯)》以外も、国宝や重文ではなくても結構みな上質です。陶磁器好き、特に白磁・青磁・青花あたりが大好きな私は、いままで何度も何度もの観て来ているもののはずなのですが、やっぱり魅せられます。けれども恒例展示なので主な出品作品はチラシを見ても例年とほぽ同じです。そろそろちょっと方向性を変えるなんて‥、あるいは同じ中国陶芸の作品でも、展示の仕方や取り上げ方を変えるだけでも、見えてくるものが変わることもあると思うのですが、いかがでしょうかね。他館さんがたまにやるように、中国陶芸とそれに影響を受けて生まれ、独自に進化した日本の陶芸作品を対比展示、とか、陶芸に描かれた生き物や植物風景などが持つ意味や願い、それらが絵画ではどのように描かれたかの対比展示、なんて‥、駄目でしょうかね(笑)。今回第二展示室はちょっと苦手な館蔵の古鏡コレクションでした。来年は刀剣だそうで、そちらも私は今一なので、来年は来ないかもです。古鏡はさらっと見ただけで早々にお庭へ。春の花にはまだまだ早いですが、久々にお天気も良かく暖かかったので、ちょっとビルが増えたけれど、まあまあの眺めもあり、気持ちのいいお庭散策が出来ました。