[特別展]古伊賀
―破格のやきもの―

五島美術館

  • 開催期間:2023年10月21日(土)~2023年12月3日(日)
  • クリップ数:14 件
  • 感想・評価:4 件
[特別展]古伊賀 ―破格のやきもの― 五島美術館-1
[特別展]古伊賀 ―破格のやきもの― 五島美術館-2
重要文化財 伊賀耳付水指 銘 破袋 桃山~江戸時代・17世紀 五島美術館蔵
伊賀耳付花生 銘 聖 桃山~江戸時代・17世紀 個人蔵
[特別展]古伊賀 ―破格のやきもの― 五島美術館-1
[特別展]古伊賀 ―破格のやきもの― 五島美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

「古伊賀」は、桃山時代から江戸時代にかけて、今の三重県伊賀市で焼かれたやきものです。

歪んだ形と、碧緑色の「ビードロ釉」、赤く焼きあがった「火色」、灰色のゴツゴツした器肌の「焦げ」が魅力の焼き締め陶器。

古伊賀を代表する花生・水指の名品から、窯跡や消費地出土資料まで約90点を集めて展観します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年10月21日(土)~2023年12月3日(日)
会場 五島美術館 Google Map
住所 東京都世田谷区上野毛3-9-25
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
観覧料 一般 1,400円
高・大学生 1,100円
中学生以下 無料
  • ※障害者手帳をお持ちの方、ならびに介助者の方1名は200円引
    ※庭園入園のみ(展覧会を観覧しない場合)は1人300円(中学生以下無料)
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
03-3703-0661(テープ案内)
URLhttps://www.gotoh-museum.or.jp/

五島美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

五島美術館 五島美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

素朴で力強い

会期終了後の忘備録で失礼します。
陶磁器特集のため、途中で飽きてしまうかも?と思ったのですが(ごめんなさい!)、全くそんなことはなかったです。
一つ一つ、形も色も個性的。
素朴だけれども力強く、引きこまれました。
発掘調査の出土品もあり、多角的な構成でした。
全国から逸品が集まった、素晴らしい企画でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

5.0

不完全な形は人間そのもの

会期最終日に訪問、、、笑。
見ごたえのある第一展示室と研究成果が分かる第二展示室の構成。
古伊賀の非対称さや釉溜まりの輝きはまさに人間そのもの。完璧じゃないから最高。励まされる展示でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
はるにゃんさん

4.0

時代の転換期が生み出した「破格の造形」に驚嘆

三重県の伊賀地方では、遥か400万年前、古琵琶湖の時代に花崗岩が風化し湖底に堆積してできた亜炭等を含む陶土と、その周辺に広がる赤松などの燃料となる緑の森が、土と炎の芸術「伊賀焼」を育みました。そんな伊賀焼の中で、主に桃山から江戸時代に焼かれたものが「古伊賀」と呼ばれているようです。「山道手」といわれるヘラなどによる押し型文様、ゆがみ、緑色のビードロ、灰かぶりや焦げ、鉄釉を垂らす、山割れなどといった、個性的で作為性の強い造形と、窯中で偶然に生まれる景色があいまって、破調の美を生み、茶の湯の世界で特に高く評価されました。日本陶磁の最高峰とまで言われているそうです。茶道を嗜まない私には正直、ちょっととっつきにくい焼き物です。今展は、日本各地の美術館から、更に個人蔵まで、本当に「古伊賀」のみ90点以上を集めての展示で、ずらり並んだその様相は、よくまあここまでと驚かずにはいられません。もともと堂々とした風格を感じさせる焼き物ですから、何とも圧倒されてしまいました。歴史のロマンと共に謎の焼き物を堪能でき、なかなかに面白い展覧会でした。ただ、写真だけでなく、出来れば壁際に背面が見える鏡を置いて頂けたら、もっと良かったと思います。

THANKS!をクリックしたユーザー
micco3216さん、morinousagisanさん、他1人

5.0

素晴らしき古伊賀

古伊賀、最高かつ最高である。

花生と水指が展示室をグルリと囲み派手な色味の一切ない荘厳な雰囲気を醸し出しています。
信楽や備前の参考出品もない伊賀焼オンリーの素晴らしくハードコアな焼き物展です。

根津、三井、出光、畠山、徳川、香雪、野村、逸翁など近代数寄者の美術館の他に
個人蔵の作品が多数出品されていてスゴイことになっています。
個人の茶道具は人の目に触れるのを避けるため秘蔵しがちと読んだことがあるのでこの出品数は貴重。

花生は縄文土偶のように異様な造形で野武士のような佇まいでありながら
丁寧な照明によるビードロ釉のツヤと照りが艶めかしく実に魅力的。
水指はその場を支配するかのような圧倒的な存在感を持ち得ながら
複数作品が一堂に会すると何だか妙な一体感さえ生まれてしまう。
欲しいのは逸翁の兎香合。ウサギカワイイ。数寄者可愛もの好き説。

展示室2の前室に実際に花が生けてある個人蔵花生一点のみ写真撮影可能。五島では珍しい。
総じてある筋のお好きな方にはたまらない時間泥棒な展覧会になっています。
図録は一般書籍として刊行。古伊賀名品選としても楽しめます。

通います。というか住みたい。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、morinousagisanさん、他1人

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重要文化財 伊賀耳付水指 銘 破袋 桃山~江戸時代・17世紀 五島美術館蔵

伊賀耳付花生 銘 聖 桃山~江戸時代・17世紀 個人蔵

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