装いの力―異性装の日本史

渋谷区立松濤美術館

  • 開催期間:2022年9月3日(土)~2022年10月30日(日)
  • クリップ数:51 件
  • 感想・評価:6 件
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篠山紀信 《森村泰昌 『デジャ=ヴュ』の眼》 1990年 作家蔵
シモーヌ深雪&D.K.ウラヂ《DIAMONDS ARE FOREVER ROYALWIG》 2018年 DIAMONDS ARE FOREVER
三代・山川永徳斎 《日本武尊》昭和時代初期(20世紀)個人蔵
《新蔵人物語絵巻》(部分)室町時代(16世紀)サントリー美術館(前後期で場面替えあり)
《朱漆塗色々威腹巻》 江戸時代 彦根市指定文化財 彦根城博物館【前期展示】
画像提供:彦根城博物館/DNPartcom
法橋関月《巴御前出陣図》江戸時代(18世紀) 東京国立博物館【後期展示】 Image: TNM Image Archives
《振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様》江戸時代(18世紀) 重要文化財 東京国立博物館 【後期展示】Image: TNM Image Archives
《阿国歌舞伎草紙》(部分)桃山時代(17世紀初期)重要美術品 大和文華館 【前期展示】
落合芳幾(画)《東京日々新聞 969号 》 明治8(1875)年 3月 東京都江戸東京博物館 【前期展示】
昇斎一景《東京名所三十六戯撰 隅田川白ひげ辺》 明治5(1872)年 東京都江戸東京博物館 【前期展示】
濱谷 浩《東京浅草 国際劇場 男装の麗人ターキー リハーサルの夜》1938年 東京都写真美術館
森村泰昌《光るセルフポートレイト(女優)/白いマリリン》 1996年 作家蔵(豊田市美術館寄託)
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

男性か女性か―人間を2つの性別によって区分する考え方は、私たちの中に深く根付いています。近年では、人間に固定の性別はなく、従って「男性/女性」という二者択一の規定を取り払い、多様な性のあり方について理解し、認め合うという動きがでてきたものの、実際には性別における二項対立の構図はいまだに様々な場面で目にするものでしょう。

しかしながら、人々はこの性の境界を、身にまとう衣服・化粧によって越える試みをしばしば行ってきました。社会的・文化的な性別を区分するための記号である衣服をもって、生物学的に与えられた性とは異なる性となるのです。もちろん、異性装を実践した人物の性自認や性的指向は非常に多様なものであり、それらが異性装とともに自動的に変化するということはありません。あくまで、社会的・文化的に識別されている性の越境を可能とするものが異性装なのです。

本展覧会では、古代から現代までの日本における様々な異性装の文化・表現を通して「装いの力」について考察します。男女の境界とは何なのか。その境界をこえるというのはどういうことなのか。男らしさ、女らしさとは何なのか。日本における異性装の系譜の一端を辿ることで、それらがどのように表現されてきたのかということを探り、「異性装」という営みの「これまで」と「これから」について考えます。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年9月3日(土)~2022年10月30日(日)
  • ※会期中、一部展示替えがあります
会場 渋谷区立松濤美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区松濤2-14-14
時間 10:00~18:00
  • ※毎週金曜日は20:00まで
    (最終入館はいずれも閉館30分前まで)
休館日 月曜日 
※ただし9月19日、10月10日は除く
9月20日、10月11日
観覧料 一般 1,000円(800円)
大学生 800円(640円)
高校生・60歳以上5 00円(400円)
小中学生 100円(80円)
  • ※土・日・祝休日の最終週は「日時指定予約制」です
    ※( )内は渋谷区民の入館料
    ※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
    ※毎週金曜日は渋谷区民無料 
    ※障がい者及び付添の方1名は無料
TEL03-3465-9421
URLhttps://shoto-museum.jp

渋谷区立松濤美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

渋谷区立松濤美術館 渋谷区立松濤美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

バックラッシュなんか、吹っ飛ばせ!

 古事記から、中世、近世、近代、現代アートまで網羅した圧巻の痛快さ。資料は多いが、現代アート系では森村泰昌、ダムタイプ《S/N》、松本俊夫《薔薇の葬列》・《エクスタシス》、大野一雄、村山知義などが展覧されている。

3.0

浅く広く

美術館や古典をいくつか回っていると
基本的に日本の美的感覚的というものは
「美しければ男とか女とかどうでもいい」
であり、それは古典や舞台や芸術だけでなく
アニメ漫画といったサブカルであっても変わらないことに気づかされる

男が女の、女が男の魅力と力を得る
異性装という世界はそれ相応の差別や偏見が付きまとうとはいえ
古来から憧れと好奇の対象なのだ

その異性装をテーマにしたこの展示
古今東西日本における異性装史を
コンパクトに見れるかと期待していたのだけど

どこもメインに据えることができずに
歴史をあっちこっちつまみ食した印象で少々残念
個人的には歴史を踏まえたうえでキービジュアル、展示だと第八章にあたる
少々「どぎつい」ものがメインに来ることを期待していたのだけど…

古代、中世、現代それぞれがそれぞれなんとも物足りない
「ここもうちょっと深く突っ込めるでしょ?」というもやもやとした
消化不良感ばかりが残る展示でとてももったいなかった

THANKS!をクリックしたユーザー
mocaさん、micco3216さん

3.0

「異性装」を行う背景も知れれば…

 展覧会は、古事記、日本書紀に登場するヤマトタケルの女装、神功皇后の男装から始まり、巴御前、静御前…と進み、実際の絵画資料と照らし合わせながら「異性装の日本史」を丁寧に紐解かれている印象を受けた。
 また、「とりかへばや物語」「新蔵人物語絵巻」などの絵巻物から、当時の「異性装」に対する人々の興味・関心の高さもうかがえることもできた。
 欲をいうならは「異性装」を行う動機やきっかけ、「異性装」を行った結果など、個々に対してもう一歩踏み込んだ展開、「異性装」を行う背景も知りたいところである。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん

4.0

文化的考察としてレベルが高い内容

神話から実在の話等「異性装」について、ものすごくきちんと整理されていて、実に興味深い展覧会だった。
「歌舞伎なんて異性装が当たり前じゃないか」と思っていたら、歌舞伎では登場人物の男性が女装をする演目が多々あることを知る。物語としての異性装をきちんと分析している。
近代では実際に起きた事件や、「リボンの騎士」「ベルばら」も取り上げ、現代の異性装というカテゴリーがあやふやになる前の、日本においての文化的考察が繰り広げられる。
作品の解説もちょっと長いが、一点一点読むのがベスト。
一冊の社会学を読んだようで、好奇心がかなり満たされる。大変面白かった。

9/28午後2時入館、割と混んでいた。真剣にメモを取る真剣な若者が多くいた。

THANKS!をクリックしたユーザー
ぷりんさん、Audreyさん

4.0

とんがった企画

神功皇后の男装から始まり、男装・女装の歴史を古から現代まで、物語、絵巻、人形、浮世絵、絵画、写真、映像作品を駆使し、ジェンダー問題を取り上げていました。

北斎の肉筆浮世絵、谷文晁の石山寺縁起、豊国や歌麻呂の浮世絵、赤揃えの井伊家の女性用の甲冑など、美術品の鑑賞としても楽しめました。

リボンの騎士やベルサイユのばらの原画は懐かしかったです。(ベルばらの原画は、ペンタッチもきれいでびっくり)

最後の現代コーナーは、知らない作品だらけで???でしたが、秀逸な、野心的な企画です。
講演やメークアップ教室など、イベントも充実して、最近の松濤美術館、すごいぞ、です。会場はおしゃれな若者が目立ちました。

建物も素敵ですし、今後の企画も楽しみにしてます。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、さいさん、他1人

4.0

どうした松濤

異性装、良かったです!

第1展示は能、歌舞伎、武士、浮世絵、絵巻などを紹介。
2階の第2展示がスゴイ。
日本画、漫画、同人誌、舞台、ポートレート、ドラッグクイーンなど
多彩で多様な作品資料で異性装に迫ります。

本年度の松濤の企画展はとても意欲的です。
人気展示になりそうです。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん、他1人

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シモーヌ深雪&D.K.ウラヂ《DIAMONDS ARE FOREVER ROYALWIG》 2018年 DIAMONDS ARE FOREVER

三代・山川永徳斎 《日本武尊》昭和時代初期(20世紀)個人蔵

《新蔵人物語絵巻》(部分)室町時代(16世紀)サントリー美術館(前後期で場面替えあり)

《朱漆塗色々威腹巻》 江戸時代 彦根市指定文化財 彦根城博物館【前期展示】
画像提供:彦根城博物館/DNPartcom

法橋関月《巴御前出陣図》江戸時代(18世紀) 東京国立博物館【後期展示】 Image: TNM Image Archives

《振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様》江戸時代(18世紀) 重要文化財 東京国立博物館 【後期展示】Image: TNM Image Archives

《阿国歌舞伎草紙》(部分)桃山時代(17世紀初期)重要美術品 大和文華館 【前期展示】

落合芳幾(画)《東京日々新聞 969号 》 明治8(1875)年 3月 東京都江戸東京博物館 【前期展示】

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