交歓するモダン
機能と装飾のポリフォニー

東京都庭園美術館

  • 開催期間:2022年12月17日(土)~2023年3月5日(日)
  • クリップ数:38 件
  • 感想・評価:5 件
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ピエール・シャロー「ホール」『フランス室内装飾』1925年 豊田市美術館
アトリエ・マルティーヌ/ロジーヌ《香水瓶「本物のオー・デ・コロン」》1912年頃 海の見える杜美術館
ジャンヌ・ランヴァン《ドレス「ローブ・ド・スティル」》1926ー27年 京都服飾文化研究財団
ヨーゼフ・ホフマン《センターピース・ボウル》 1924年 個人蔵
ピエール・シャロー《フロア・スタンド「修道女」》1923年 東京国立近代美術館
ポール・ポワレ《ガーデン・パーティ・ドレス》 1911年 島根県立石見美術館
マルガレーテ・ハイマン=マルクス《ティーセット》1930年 宇都宮美術館
アンドレ・グルー(デザイン)、マリー・ローランサン(絵付)、アドルフ・シャノー(制作)《椅子》1924年 東京都庭園美術館
エドゥアール・ベネディクトゥス『ルレ』1930年 東京都庭園美術館
ジャン・デュナン《コンパクト、タバコ入れ、バックル》1925年頃 京都服飾文化研究財団
リリー・シュルツ《茶筒》1928年頃 宇都宮美術館
マルセル・ブロイヤー《クラブチェアB3(ヴァシリー)》1925年 豊田市美術館
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

国やジャンルを越えた共鳴から生まれる、
いくつものモダンの形


1910年代から30年代は、西欧を中心に日本を含む世界各地で様々なモダンの形が現われた時代でした。機能主義に基づく「モダニズム」は、いまなお当時の中心的な動向とみなされていますが、一方で、大衆消費社会が進展したこの時代は、常に新しくあるために装飾することに価値が置かれた、儚き「モダニティ」の時代でもありました。実際、この対立的に捉えられることの多い二つの「モダン」はいくつものモダンの形をうちに含み、それらは複雑に関係しながら濃密な時代を作り上げていたのです。

当時の作家たちは、時間差なく情報を共有し、国やジャンルを越えて同期し合い、その範囲は、絵画、彫刻から、家具、食器、洋服、さらにそれらを収める建築や都市まで、いわば、私たちの生活空間、身体活動全般におよんでいます。

ウィーン工房は、フランスのファッションデザイナー、ポール・ポワレと刺激し合い、一方で、ロベール・マレ=ステヴァンなど同国のモダニストにも影響を与えました。その生活全般への眼差しはまた、日本の森谷延雄や斎藤佳三にも共有されるものです。同時性絵画で知られるソニア・ドローネーはファッションの仕事に専心し、ルネ・エルブストらモダニストは都市を彩るショーウィンドウデザインに大きな関心を払いました。そして、バウハウスでは女性作家が織物に新たな光を当て、また同校を離れた作家たちが、ブルク・ギービッヒェンシュタイン美術工芸学校を舞台に応用芸術教育に取り組むことになります。

1914年に勃発した人類史上初の世界大戦が象徴するように、この時代の最大の出来事は世界が一気に同期したということでした。その急速に変化する社会のなかで、作家たちがときに交わり、共鳴しながら探求したいくつものモダンの形を紹介します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年12月17日(土)~2023年3月5日(日)
会場 東京都庭園美術館 Google Map
住所 東京都港区白金台5-21-9
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
年末年始 12月28日~1月4日
1月10日
※ただし1月9日は開館
観覧料 一般 1,400円(1,120円)
大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円(890円)
中学生・高校生 700円(560円)
65歳以上 700円(560円)
  • ※( )内は団体料金。団体は20名以上(事前申請が必要)
    ※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料
    ※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料(手帳を要提示)
    ※教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)
    ※シルバーデーおよび家族ふれあいの日の割引については、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、当面の間休止
TEL050-5541-8600 (ハローダイヤル)
URLhttps://www.teien-art-museum.ne.jp

東京都庭園美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

東京都庭園美術館 東京都庭園美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

見どころ満点。”アール・デコの館”旧朝香宮邸にぴったりの展覧会。

「モダン」とは??ファッションからインテリアまで、日常生活のありとあらゆる分野で用いられる言葉ですが、今から凡そ100年前に、「モダン」は世界各地で同時性をもって広がりを見せました。「モダン」は単に「現代的な」というものでではなく、機能的でありながら、優れた装飾性を兼ね備えたデザイン、展覧会タイトルのように、「機能」と「装飾」の一見相反する両者が行ったり来たりシンクロしたところの「美」、といったところなのでしょう。そして「ポリフォニー」とはまた、音楽をやっていなければ耳にすることもなかった言葉でまとめてきたものだと、感心します。展示は、1900年から第二次世界大戦が始まる直前の1938年までの間に、ヨーロッパと日本で制作された約400点にも上る作品が集められていて、時代区分による4つの章に区切られています。また、扱うジャンルも幅広く、私の大好きな家具やテーブルウェア、照明器具にはじまり、壁紙やテキスタイルも、更に衣服や装飾品、装丁やポスター、そして建築や店舗デザインに至るまで、生活空間にとどまらず、都市空間にまで視点を広げて紹介しているのです。それも、超有名アーティストと共に、少々マイナーなアーティストの作品まで、自然に目が行くように展示されていて、それがまたとても素敵なんです。つい先日、Bunkamuraでマリー・ローランサンとココ・ムシャネルの展覧会で、美術や音楽、多ジャンルが越境し、限りある時の中で様々な才能が開花するという奇跡を、追いかけてきたばかりです。またしても、です。超人気アーティストばかりが次代を担ったわけではなく、まさに「ポリフォニー」のように多くのアーティストたちのそれぞれの才能が、美しく多重混声して響き合いながら、世界中へ広がっていたことを、見知ることができました。そしてこの「モダニズム」「モダニティー」が100年後の私たちに与え続けているものを、ひしひしと感じさせられました。さらにこれらがこの旧朝香宮邸の空間で展示されていることで、雄弁さを増していると実感しました。この展覧会は三館合同企画で、この後巡回する館に、私は行ったことがないため分かりませんが、ここほどの展示にするのは、きっとすごく大変だろうなと思います。ぐるっとパスでは日時予約不要ですが、一般は日時予約が必要だそうです。会期終盤なってもそれなりに観覧者は多いですが、… Read More

4.0

この館で観るからこそ価値が有る

ウィーンで起きたアーツアンドクラフト運動が仏で華麗なファッションに展開し、ジャポニズムブームが周り回って日本に逆輸入。
機能美が美しい食器や家具の数々は細部まで凝っていて楽しい。
美しいアールデコの館で展示されるに相応しい粋な展覧会だ。
先頃展覧会で見た上野リチ(フェリーチェ・リックス=ウエノ)の作品やシャネルのドレスも有り嬉しかった。
日本の和装にも大きな影響が見られその大胆な柄は当時の女性達を魅了したことだろう。

新館では無声映画「人でなし女」を上映。時間に余裕の有る方は鑑賞を。
上映時間は10:30,13:00,15:30で125分と長い。ポワレの衣装フェルナン・レシエやピエール・シャローの家具など斬新なデザインが観られる。matt似の科学者と梅澤富美男似の歌姫の物語。

平日昼間でも多くの観覧者が居た。
新館ギャラリーは撮影可。

5.0

時代の大きな転換点

ざっくりと1910(00?)~20年あたりに大きな動きがあったということか

人の装い生活空間、生活調度、デザインファッションレイアウト
ここが一つの転換点になっているのだな

新しい様式だとかモダンな~だとかというようなことよりも
「戦争で男手がなくなった結果、女性の進出が進んだ」
というのが興味深い

展示は要所要所の「椅子」目が行くのだけど
概ね「どこにでもある身近な日常使いの道具」であるので
その変化、何が変わったかがとてもつかみやすい、象徴的なものなのだろう

こじゃれていて可愛くて鮮烈で
それぞれからうけるインパクトは強烈だ

個人的には斎藤佳三のリズム模様半襟のスケッチが非常に衝撃的だった

実のところこの展示、キービジュアルだけで興味を惹かれ
どういう展示なのか一切調べずに現地に赴いたのだけど
予想以上にワクワクさせてくれる展示だった

4.0

暮らしの中の美意識

1910~30年代の家具、食器、洋服、建築や室内装飾など、生活に関係するいろいろなものが展示されてました。
アール・デコの朝香宮邸の雰囲気となじみが良く、お互いを引き立ててたように思います。

テキスタイルと椅子が、特に素敵でした。
日々、使うものにこのような品物があると、気持ちが豊かになりそうです。

展示数が多いので、余裕をもってお出かけください。

5.0

機能と芸術に関する素晴らしい展示です

開催初日の訪問でした。
庭園がまだ紅葉で、寒かったけどよかったです。
展示内容は、機能性に関するもの、のようでいて、美しいものは機能的である、というふ普遍性を見せてくれたような気がします。
館内の雰囲気、カーテンなども含めて、一体化しており、素晴らしかった。

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