闇と光 ―清親・安治・柳村

太田記念美術館

  • 開催期間:2022年11月1日(火)~2022年12月18日(日)
  • クリップ数:36 件
  • 感想・評価:5 件
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小倉柳村「湯嶋之景」(太田記念美術館蔵)前期
小林清親「江戸橋夕暮冨士」(太田記念美術館蔵)前期
小林清親「両国花火之図」(太田記念美術館蔵)後期
小林清親「川口善光寺雨晴」(太田記念美術館蔵)前期
小林清親「大川岸一之橋遠景」(太田記念美術館蔵)後期
小林清親「佃嶋雨晴」(太田記念美術館蔵)後期
小林清親「佃嶋雨晴」(個人蔵)後期 ※摺り違い
井上安治「浅草橋夕景」(個人蔵)前期
井上安治「銀座商店夜景」(太田記念美術館蔵)後期
小倉柳村「御茶水之景」(個人蔵)後期
小倉柳村「向嶋八百松楼之図」(太田記念美術館蔵)前期
小倉柳村「向嶋八百松楼之図」(個人蔵)前期 ※ニス引き
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

今から約150年前の明治9年(1876)、小林清親(1847~1915)は、西洋からもたらされた油彩画や石版画、写真などの表現を、木版画である浮世絵に取り込むことによって、これまでにはない東京の風景を描きました。真っ暗な夜の街に輝くガス灯の光や、鮮やかな赤い色に染まった夕焼けの空など、光や影のうつろいを巧みに捉えた清親の「光線画」は大いに流行し、井上安治(1864~89)や小倉柳村(生没年不明)といった絵師たちも後に続きます。

光線画の流行はわずか5年ほどという短い期間で去りますが、木版画の新しい可能性を切り開くものでした。近年注目される、大正から昭和の「新版画」の先駆けとも位置付けられるべきでしょう。

本展覧会では、小林清親を中心に、これまで紹介される機会の少なかった井上安治と小倉柳村が描いた光線画、約200点(前期と後期で全点展示替え)を展示します。木版画だからこそ味わい深い、闇の色、光の色をお楽しみください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年11月1日(火)~2022年12月18日(日)
  • 前期 11月1日(火)~11月23日(水・祝)
    後期 11月26日(土)~12月18日(日)
    ※前後期で全点展示替え
会場 太田記念美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区神宮前1-10-10
時間 10:30~17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日 11月7日、14日、21日、24日、25日、28日
12月5日、12日、19日~31日
観覧料 一般 1,000円
大高生 700円
中学生以下 無料
  • ※中学生以上の学生は学生証を要提示
    ※10名様以上の団体のお客様は事前に必ず予約をお願いします。予約のない場合は入場をお断りすることがあります(団体割引は1名あたり100円割引。人数分一括でお支払いください)
    ※障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き
    ※その他各種割引については美術館にお問い合わせください
    ※リピーター割引のご案内
    会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて200円割引(他の割引との併用不可)
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル) 
URLhttp://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

太田記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

太田記念美術館 太田記念美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

浮世絵の過渡期を生き抜いた革新性。

どれも構図が面白いし、抜群にかっこいい。展示の最初に小林清親の夜を表した作品が続くが、それも含めてどれも色が素晴らしい。言うまでもなく、この手の版画は売る前提だから「どこそこの景色」とうのが殆どを占め、下に家や人が多く、上は空が多く、ということになる。その中でいかにかっこいい構図、今までにない情景を表現するかということなのだが、清親の作品には「いっちょ俺がやってやらぁ!」的な自信に溢れたものを多分に感じる。浮世絵が下火になって絵師が減ったこともあるかもしれないし、新版画の展覧会に「絵の具が良くなった為に多様な色彩表現が可能になった」とあったので、まさに絵の具が良くなってきて、環境は良くないがそれでも「これでやっていくぞ!」という一部の浮世絵関係者たちが奮起し、新たな色彩表現や構図の再構築などを目を爛々と輝かせて楽しんでいた頃かもなぁとも感じた。生き生きしてる感じと、ばんばん作りますぜ!いうやる気がすごく伝わってくる。これが新版画になるともっと肩の力が抜けてる感じというか。
ただ作品売れたからなのか、逆に現存するものが少ないからなのか、相当後刷りかな?とか、刷り難しいよねぇ・・・と思ってしまうのも多少あり。多分摺師もベテランが減ってたのかもねぇ。色が増えてきたら尚更経験値がないと難しいよねぇ。
また謎の小倉柳村、ど頭の一枚は「おおっ!」となった。明らかに普通の絵師の感覚と違う構図を作ってる。うーん、少ないのが惜しい。
図録悩んで買ってこなかったのを後悔してる。近々また観覧がてら買いに行こうとおもいます。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、micco3216さん

5.0

スバラシイ

初めてギャラリートークも聞き、作品鑑賞が厚くなった気がする。
やっぱり清親が好き。
明治の文明の明るさもあるが、夜の灯を得たから闇が際立っている。
いつ見ても飽きない。
明治に行って、足の裏のぬかるみの感じや、部屋の中の影を感じてみたい。

5.0

前後期で総入れ替え、光線画の希少な作品~名品迄

人気の小林清親ですが、浮世絵専門の美術館で開催の清親展はやはりさすが素晴らしい展示です。「摺違い」「ニス引き」の作品展示、新版画の先駆的存在としての光線画という視点の展示もなされています。弟子の井上安治の展示作品のチョイスも良い感じです。また謎の絵師小倉柳村をフューチャー、作品は現在9図のみ確認されているのみですが、なんと8点展示されます。おすすめ展です。

  • 0
  • BY TK

5.0

謎の絵師、小倉柳村が面白い

明治初期に登場した「光線画」を深掘りした企画展です。「光線画」は明治9年(1876年)に明治を代表する浮世絵師の小林清親が描いた一連の作品のことで、浮世絵にはあまりない光と影を強調して東京の風景を描いた木版画です。

清親の作品は、これまでいろんなところで紹介されてきたのですが、光線画について夜、朝、夕など時間帯別、雨や雪といった気象、そして炎(火事)といったシーン別に見せているのは珍しい気がする。ほとんどが清親の作品なのですが、井上安治と小倉柳村の作品もあります。まあ、井上安治は清親の弟子で、杉浦日向子が『YASUJI東京』という作品で取り上げたおかげで、多少は有名なんですが、小倉柳村は初めて見ました。

小倉柳村の展示作品は前期後期あわせて14点しかなく、その出版年と版元は分かるのですが、本人の経歴は不明で、版元も名前と住所だけで経歴不明という謎の絵師です。代表作とされる「湯嶋之景」は月夜に法被姿の職人風の男と着流しのザンギリ頭の男が湯島の高台でこちらに背を向けて立っている、という情景なんですが、なんだか不思議な感じです。

というわけで、杉浦日向子のおかげで井上安治が好きになった私としては、見て良かったと思うわけです。

THANKS!をクリックしたユーザー
Nine Livesさん、morinousagisanさん、micco3216さん

5.0

光と闇の詩情溢れる対比を楽しむ

闇が身近だった明治時代にガス灯や電灯が登場し、闇に浮かぶ光と影がなんとも詩情豊かな浮世絵版画となった。
夜道、提灯の灯りが番傘を透かし雨に濡れた道に反射する様子。
冬、真っ暗な画面にガス灯と提灯に照らされた空間だけに雪が降っている様子。
隅田川の対岸に灯る家の灯りと月明かりが川面を照らすが手前の木々や人物はシルエットなど。

展示は朝から夜へ春から冬へと移り変わるので変化が楽しい。
また、油絵を意識して版画の表面にニスを塗り光沢を出す工夫をしたりしているのが珍しい。

清親とその後継者の作品が前期後記の総取り替えで展示される。
作品リストが置いていなかったので訪ねたら出してくれた。
リピーター割引有り。

THANKS!をクリックしたユーザー
murakamiさん、uchikoさん、Nine Livesさん、komagatayaさん、morinousagisanさん、他2人

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出展作品・関連画像IMAGES

小倉柳村「湯嶋之景」(太田記念美術館蔵)前期

小林清親「江戸橋夕暮冨士」(太田記念美術館蔵)前期

小林清親「両国花火之図」(太田記念美術館蔵)後期

小林清親「川口善光寺雨晴」(太田記念美術館蔵)前期

小林清親「大川岸一之橋遠景」(太田記念美術館蔵)後期

小林清親「佃嶋雨晴」(太田記念美術館蔵)後期

小林清親「佃嶋雨晴」(個人蔵)後期 ※摺り違い

井上安治「浅草橋夕景」(個人蔵)前期

井上安治「銀座商店夜景」(太田記念美術館蔵)後期

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