4.0
洋の中に潜む和
この展示は面白そうだぞ?
と、ビビッと来たので一も二もなく出かけてきました
明治期から二次大戦までの輸出用食器なので
西洋向けのデザインになっているのだけど
その節々に「あれ?」と感じる和のテイストが見え隠れするのが面白い
図案や色彩は洋向けなのにそのレイアウトの取り方が
どう見ても和柄のそれというのがちらほらとある
この折衷加減がすごく楽しい
さらに装飾の面白さ
どうしても豪華な金彩に目が奪われそうになるけど
布か刺繍であるかのように錯覚してしまう布目や盛り上げに目を奪われる
(「布目」は実際に布を押し当て乾燥させているらしい)
金は(個人的な好みでもあるのだけど)使いすぎると
下品になる印象で苦手なのだけど
下品どころかさりげない上品さすら感じられ
描かれたモチーフを美しく際立たせている
観に行った時間が6時過ぎだったせいか
ほぼ貸し切り状態で観れたので
いつも以上にじっくり楽しむことができたのもよかった