アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン
オールドノリタケ×若林コレクション

そごう美術館

  • 開催期間:2022年9月10日(土)~2022年10月16日(日)
  • クリップ数:27 件
  • 感想・評価:8 件
アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン オールドノリタケ×若林コレクション そごう美術館-1
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《色絵金盛薔薇文飾壺》1891-1921年頃
《色絵金彩藤文花瓶》1891年-1921年頃
《色絵金彩婦人型ドレッサーセット》1908-26年頃
《色絵ラスター彩花文鳥付掛花入》1920-31年頃
《色絵金彩婦人文蓋物》1920-31年頃
《色絵白盛梅文カップ&ソーサ―》1911-21年頃
《色絵エッチング金盛牡丹文双耳花瓶》1911-21年頃
《白盛牡丹文香水瓶》1908-26年頃
アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン オールドノリタケ×若林コレクション そごう美術館-1
アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン オールドノリタケ×若林コレクション そごう美術館-1
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アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン オールドノリタケ×若林コレクション そごう美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

明治の開国後、世界に向けて開かれた港「横浜」。激動の時代のなか、森村市左衛門と大倉孫兵衛―横浜にゆかりあるふたりの出会いは、オールドノリタケの発展に大きく貢献しました。

オールドノリタケとは、明治中期から第二次世界大戦期にかけて、森村組および日本陶器(現・株式会社ノリタケカンパニーリミテド)によって製作・販売・輸出された陶磁器です。19世紀後半、欧米では万国博覧会が各地で開催され、日本をはじめとする異国への関心が高まりを見せます。そのなかで、明治政府の殖産興業政策の一環として陶磁器の生産が強化され、万国博覧会などを通じて欧米諸国に紹介されました。

こうした時代に創業されたのが森村組です。この森村組の関連会社として設立された日本陶器は、アメリカの販売拠点であるモリムラブラザーズとの協同により、当時の欧米の顧客ニーズをいち早く取り入れ、新しいデザインの陶磁器を次々と生み出していきました。

本展では、オールドノリタケの陶磁器やデザイン画などを紹介します。アールヌーヴォーの華麗な絵付けを施された作品や、アールデコの可憐なモチーフが儚く咲いた作品など、欧米に学びながらも独創性を開花させた意匠、技法、器種を網羅する若林コレクションから、オールドノリタケのさまざまに咲いた色彩とデザインをお楽しみください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年9月10日(土)~2022年10月16日(日)
会場 そごう美術館 Google Map
住所 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階(横浜駅東口)
時間 10:00~20:00 (最終入場時間 19:30)
  • ※そごう横浜店の営業時間に準じます
    ※企画展の最終日など閉館時間が早まる場合があります
休館日 会期中無休 
観覧料 一般 1,200円(1,000円)
大学・高校生 1,000円(800円)
中学生以下 無料
  • ※( )内は前売および以下を提示の方の料金です[クラブ・オン/ミレニアムカード、クラブ・オン/ミレニアム アプリ、セブンカード・プラス、セブンカード] 
    ※障がい者手帳各種をお持ちの方、および同伴者1名は無料で観覧できます
    ※前売券は9月9日(金)まで、そごう美術館またはセブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにて
TEL045-465-5515
URLhttps://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

そごう美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

そごう美術館 そごう美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

洋の中に潜む和

この展示は面白そうだぞ?
と、ビビッと来たので一も二もなく出かけてきました

明治期から二次大戦までの輸出用食器なので
西洋向けのデザインになっているのだけど
その節々に「あれ?」と感じる和のテイストが見え隠れするのが面白い

図案や色彩は洋向けなのにそのレイアウトの取り方が
どう見ても和柄のそれというのがちらほらとある
この折衷加減がすごく楽しい

さらに装飾の面白さ
どうしても豪華な金彩に目が奪われそうになるけど
布か刺繍であるかのように錯覚してしまう布目や盛り上げに目を奪われる
(「布目」は実際に布を押し当て乾燥させているらしい)

金は(個人的な好みでもあるのだけど)使いすぎると
下品になる印象で苦手なのだけど
下品どころかさりげない上品さすら感じられ
描かれたモチーフを美しく際立たせている

観に行った時間が6時過ぎだったせいか
ほぼ貸し切り状態で観れたので
いつも以上にじっくり楽しむことができたのもよかった

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morinousagisanさん、Audreyさん

3.0

宮廷などで使われてるらしい。

後半の解説で「主に宮廷などで使われてる」と説明にあったし、若林コレクションの多くが観賞用だということも書いてあったので、何というか、そういう「ベルばら」みたいな世界観の陶磁器が多いと言ってよいかと。もっと言うと若林コレクションの蒐集のきっかけとなった作品の解説に「ロココ調の金細工云々」みたいなことが書いてあって、それが一番ガッテンな感じでした。アール・デコ、少な目では・・・?
西洋の陶磁器と見分けがつかない物も当然ありますが、絵付けの多くにそこはかとなく和を感じてしまいました。日本人しかわからないかもですね。
一番テンション上がったのは図案好きなのでデザイン画の方でしたが、それも含めてこんな超絶技巧の作品を多く残している職人さんたちの殆どが無名だってことに毎度ながらびっくりします。
最後に写真OKコーナーがあり、そこを過ぎるとまさかの実際に購入できるコーナーがあり。さすが百貨店! 「あ〜、ボーナス後だったら!」とか下らないこと言い合って盛り上がってしまいました。
物販も出てエスカレーターへ向かうと、さらに横にオールドでない現ノリタケの食器コーナーが設置されていた(笑)。
実はその昔はクレジット明細と共にそごう美術館の招待券が送られてくるという大盤振る舞いだったので、若い頃一番通ったかもしれない美術館で、招待券なくなった今でも美術館は無くなってほしくない為せっせと通ってます。企画テーマも百貨店の縛りがあるにも関わらずいつも頑張ってるなぁと思ってます。なのでこの位の商人根性で、これからも百貨店×アートはNever Die!で宜しくお願いしたいです。

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ファイさん、ぷりんさん、morinousagisanさん、micco3216さん

5.0

森村組の研究と執念と技術、感動しかありません。

テーブルウエア好きな私。大倉陶園は大好きです。で、実はオールドノリタケの名は知ってはいたものの、輸出用に海外の作品を真似、海外趣味できらびやかなばかりのモノ、と思っていました。ところが、そごう美術館では2007年夏にも、感動的なオールドノリタケの展覧会を催されて、華やかで美術的価値の高い作品の数々とデザイン画の数々、そして日本の陶磁器とディナーウェア―の歴史を見せて頂きました。幕末明治期の急激な金の海外流出を憂い、陶磁器輸出でこれを取り返さんと、数多の挫折にもくじけず、研究努力した森村氏の強い理念と執念を知りました。そして超絶ともいえる技法の数々と培われた高い技術も。この時私はすっかりオールドノリタケの魅力にハマってしまい、その後も2012の八王子夢美術館や昨年の茨城県陶芸美術館でも、オールドノリタケの素晴らしさに触れ、今回の本展はとても楽しみにしていました。その期待を裏切らない充実した展覧会でした。250点を超える展示品はどれも気を抜いて見ることの出来ない作品ばかり。加えて歴史背景や文化、流行、そして技法などの解説も、とても良かったです。予約不要で混雑もなく、ゆっくりじっくり楽しむことが出来ました。若林コレクション、最高!!

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ぷりんさん、さいさん、morinousagisanさん、他1人

5.0

余白のない美

余白を生かしたシンプルなラインが日本的な美しさと思っていましたが、
初めてこのオールドノリタケの陶器を見た時は驚きでした
今回もどこを探しても余白がない作品の数々に圧倒されました
こってりと盛り上げた豪華な金彩、
考えもつかないデザインにハッとする色彩の組み合わせ、ときにユーモラスで大胆、また 目を細める程の繊細な絵付け、初めてみる技法の数々!当時の時代背景と照らし合わせて興味深く観賞できました
欧米に学び独自のアートを開花させ、
これだけの作品を世に残しても表に名前が出る事のない当時の職人達にリスペクト!

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

4.0

初心者向けガイド

あまり美術に詳しくない者です。

無知を晒しますが、ノリタケは会社の名前だと思ってました。あるいは創立者のお名前かと。

会場を訪れて初めてどちらも違うと知りまして、そこでやっと調べたところ、

創業した地名が愛知県愛知郡鷹場村大字則武(ノリタケ)。

多分この企画展に行かなければ一生知らなかったのではないかと思います。

受付横にはチラシと作品リスト、子供向け用のジュニアガイドパンフがありますが、もらったほうが良いです。

特に子供向けのものはとても優しく解説してあるので、これはこういうことか。とか、ここに注目したらいいのか。とかよくわかるのと、あと、チラシに載っていない作品やデザイン画の写真が載っていて、後からとても楽しく見返せます。

そして中で作品を見るときは、リストを見ながらのほうが順序立てて追っていけるので、途中で迷うことがなくなります。

今回は若干迷いましたが、リストのおかげで軌道修正できました。

肝心の作品の方は色鮮やかで華やかな、これは私の感性ですが昔の少女漫画の世界を連想させられました。

花、鳥、蝶々、レースのような金模様、陶器の質感はビスクドールのように滑らかでそこにこれでもか、と装飾をほどこしているのにゴテゴテしく感じない。

時代が移り変わるごと、人の求めるものを追って様変わりしつつその繊細な技巧はどんどんと洗練されて。

特におすすめしたいのは、「コラレン」と名前についているものです。
砕いた色ガラスを擦り付けたようなキラキラした作品たちは、語彙力乏しい私では表現できないほど美しいものでした。

目の肥えた知識のある人たちにはもっと違う次元の高い観察の仕方があるかとは思いますが、私のように全くの初心者にも楽しめました。

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jyusuranさん、ぷりんさん、さいさん、morinousagisanさん、Sukekiyo-Acckermanさん、他1人

4.0

芸術性の高さの中に実用性も

華美の中に使いやすさも感じさせる作品の数々。明治からの海外を視野に入れた作品の試行錯誤の歴史も感じ取れました。

5.0

一つ欲しい!!

オールドノリタケの逸品が200点以上(リストを見ると、作品ナンバーの最後が252です)並び、壮観でした。ノリタケの技を堪能できます。

技法の説明がわかりやすく、オールドノリタケに興味があるので勉強になりました。
アールヌーボーの花瓶の形と花々の美しさ、青地に白を盛った白盛の繊細な表現、コバルトブルーの金盛の華やかさは印象的でした。

トリオのカップは小ぶりなカップもソーサーもうっとりするほど美しく、一つ欲しい~
会場出口に、オールドノリタケのアメリカから買い付けという、アンティークの花瓶とカップを販売してました。

ミュージアムショップは、本展以外にもウィリアムモリスのテキスタイル柄のマスキングテープや美術系の書籍が並び、充実してました。

アンティークの食器がお好きな方、おすすめです。
個人のコレクションだそうで、コレクターの方のご厚意に感謝。
横浜まで遠征した甲斐がありました。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

4.0

形、技法、色彩、デザインと多様に展開するオールドノリタケの美しい世界

兵庫陶芸美術館からの巡回ですね。
新緑の頃、丹波焼の里を訪ねて、兵庫陶芸美術館で本展を観ました。
アートブログに「土と語る 森の中の美術館「兵庫陶芸美術館」新緑が眩しかった。」と題して投稿しました。
ヨーロッパには洋食器の有名なメーカーはたくさんありますが、さてアメリカは?となるとなかなか思いつきません。
ヨーロッパの有名メーカーの食器に比して、比較的に安価なノリタケ製品が、アメリカの家庭に受容されていきました。
そこには確かな技術や最先端のデザインを捉える日本人デザイナーの存在やノリタケの創意工夫が見てとれました。
アールヌーボーの優美な花器やアールデコのお洒落な器など観ていて楽しくなる展覧会でした。

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karachanさん、さいさん、他1人

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出展作品・関連画像IMAGES

《色絵金盛薔薇文飾壺》1891-1921年頃

《色絵金彩藤文花瓶》1891年-1921年頃

《色絵金彩婦人型ドレッサーセット》1908-26年頃

《色絵ラスター彩花文鳥付掛花入》1920-31年頃

《色絵金彩婦人文蓋物》1920-31年頃

《色絵白盛梅文カップ&ソーサ―》1911-21年頃

《色絵エッチング金盛牡丹文双耳花瓶》1911-21年頃

《白盛牡丹文香水瓶》1908-26年頃

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