蔵出し蒔絵コレクション

根津美術館

  • 開催期間:2022年9月10日(土)~2022年10月16日(日)
  • クリップ数:27 件
  • 感想・評価:5 件
蔵出し蒔絵コレクション 根津美術館-1
蔵出し蒔絵コレクション 根津美術館-2
蔵出し蒔絵コレクション 根津美術館-3
蔵出し蒔絵コレクション 根津美術館-4
重要文化財 春日蒔絵硯箱 日本・室町時代 15世紀 根津美術館蔵
百草蒔絵薬箪笥 飯塚桃葉(初代)作 日本・江戸時代 明和8年(1771) 根津美術館蔵
雪華蒔絵箱 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
御簾葵蒔絵印籠 銘 梶川作 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
蔵出し蒔絵コレクション 根津美術館-1
蔵出し蒔絵コレクション 根津美術館-1
蔵出し蒔絵コレクション 根津美術館-1
蔵出し蒔絵コレクション 根津美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

初代根津嘉一郎がコレクターとして一躍脚光を浴びるきっかけになったのは、蒔絵作品の購入です。室町時代の蒔絵の名品「花白河蒔絵硯箱」をかねがね手に入れたいと思っていた嘉一郎は、明治39年(1906)の売立で、当時としては破格の高値で落札、世間を驚かせました。そしてその後も生涯を通じ、蒔絵作品を集め続けました。

本展覧会は、嘉一郎が蒐集した蒔絵作品の粋をまとめて紹介する初めての機会です。蒔絵史において重要な作品を数多く含むとともに、バラエティに富んだコレクションを用途ごとに整理し、技法の豆知識を交えながら展示します。

おなじみのものから初公開の作品まで約60件を通じて、蒔絵の豊かな世界をお楽しみください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年9月10日(土)~2022年10月16日(日)
会場 根津美術館 Google Map
住所 東京都港区南青山6-5-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
9月20日(火)、10月11日(火)
※ただし9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館
観覧料 オンライン日時指定予約
一般 1,300円
学生 1,000円
  • ※障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
TEL03-3400-2536
URLhttps://www.nezu-muse.or.jp/

根津美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

根津美術館 根津美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

素晴らしかったです。

最終日にお邪魔しました。
どれも素晴らしかったのです。チラシにも載っている雪華蒔絵箱(雪の結晶柄)、仏具の蓮池蒔絵箱(黒地に蓮が描かれている渋いやつ)、あと印籠と根付が可愛くて、百人一首歌留多蒔絵印籠(かるたが描かれた印籠に犬の根付が付いているやつ)などを見ながら「いいなぁ、いいなぁ」とケースの周りをしばらくぐるぐると…でした。
あとは他の皆さんが書いておられる内容に「ほんとそう!」と頷くばかりですね。
粟鶉図もふわふわの鶉が振り返ってこっち見てる風で良かったのですが、もうこの辺になると蒔絵による眼精疲労であんまり細かくは見えなかったですね…。

事実上常備展だと思っていますが、企画展以外のテーマ展示も、いつ行っても本当にいいなぁ~とため息ばかりです。園庭も素晴らしい。もし自分が関東に住んでおらず東京に旅行に来たら、まず間違いなく訪れたい美術館ベスト1じゃないかと思います。自分が若い頃は敷居高くてビビッて入れなかったですね。今慣れましたが、やっぱり特別な品格がある美術館だと思います。あとテーマを絞って館蔵の作品の図録のような本が沢山出ていますが、ほぼ2千円位で、他で見る図録の値段よりお安いですよね。この辺も日本文化の継承に力を入れているという表れなのかと思います。ありがたい。
行ったことがない方いらしたら、是非訪れてほしいですね。

THANKS!をクリックしたユーザー
Nine Livesさん、Nikiyaさん、micco3216さん

5.0

コレクターの美意識と日本文化への愛を感じながら

今回、根津美術館の礎を作ったコレクター、初代・根津嘉一郎氏が蒐集した蒔絵作品をまとめて紹介する初の展覧会で、蒔絵史に於いて重要な作品から初公開の作品まで、重要文化財4点を含む約75点、まさに「蔵出し」の豪華な蒔絵作品で埋まった展示室は圧巻です。作年代順ではなく多彩な用途ジャンル別に、蒐集エピソードもあわせて紹介されています。技法などについての説明も解り易く、嬉しいポイントです。

美しく豪華な作品には、その技術や美のみならず、豊かで奥深い読み取りの楽しさが秘められています。そのあたりを、施主や作者たちの思いも想像し、味わいながら見ていると、なかなかに時間がかかりますが、とても楽しいです。そしてここのところ毎度感じてしまう、明治維新以降に起きた、優れた日本美術の海外流出や廃仏毀釈という事態に、喜一郎氏も必死に抗って、貴重な文化財を優れた審美眼でとらえ、守り、震災や戦火からも守り抜いてくれたおかげで、私たちは今、これらを目にすることが出来ているのだと、またまたじわじわと感動が押し寄せて来ました。

会期はあとわずか、10月16日(日)までで、完全事前予約制です。単眼鏡を片手に、ゆっくり鑑賞するのが良いと思います。また、他館でも多く催される蒔絵関連の展覧会の方も見て頂き、この秋は蒔絵の魅力に浸るのも良いのでは?
たまたま出かけた日は雨で、かなりしっかり降っていました。秋めいた庭園歩きも楽しみたかったのですが、ササッと通って見るだけになりました。また来るのは難しそうで、とても残念です。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん、morinousagisanさん

5.0

逸品ばかりで呆然

「蔵出し」のキャッチ通り、最初から最後まで逸品ばかりでした。
展示室1と2の蒔絵の逸品を見終わったら、あまりにも素敵すぎて、魂が抜けたというか、凝視しすぎて疲れたのもあり(この日に限って、単眼鏡を忘れる大失態)、少々、呆然?虚脱?状態になりました。

琵琶や琴を納めるのは袋と思っていたら、蒔絵の箱でびっくり。
琴を納める箱は、琴があの大きさですから箱もベンチサイズで、大きさにも蒔絵の美しさにも驚きました。きっと、かなりの重量でしょうね。

マイベストスリー
・百草蒔絵薬箪笥 梨地の多彩さと、びっしり描かれた植物に、蒔絵でここまで表現できる?!と驚く作品。
・松菱蒔絵婚礼調度 ずらーっと並ぶ調度品が圧巻。モダンなデザインが素敵。
・雪月花三社蒔絵朱盃 酒井抱一と原羊遊斎のコラボ。抱一好きなので、日本画とは違う魅力が。

ベンチで一息ついてから2階に行きましたが、1階が凄すぎて、2階の印象が薄く。。。もったいないことしました。

本展の図録がなかったのが残念。
根津美術館の「新蔵品選 漆工」にかなりの作品が掲載されています。
1階フロアから見える楓がちょっとだけ色づいてました。

根津美術館のコレクション、凄すぎます。
惜しむことなく展示していただき、感謝です。

THANKS!をクリックしたユーザー
ぷりんさん、Tarさん、Audreyさん、morinousagisanさん

5.0

待ってました!根津の蒔絵

素晴らしい漆工芸品のコレクションの中から蒔絵に特化。しかも、総てマイコレクション!見応え有ります。

アートスコープ必携。細工が細かすぎて肉眼では見えない品が続々と有り、解説を見ても確認するのにしばし凝視。
 見事なのは「秋野蜘蛛巣蒔絵料紙硯箱」の蜘蛛の糸と「御簾葵蒔絵印籠」の細い細い筋模様。
 そして、目を奪われるのは「百草蒔絵薬箪笥」
周囲と抽斗前面が色々なモチーフで埋め尽くされ、抽斗の中の銀の薬入れにもそれぞれ異なったモチーフが彫銀で細工されていて宝石箱の様。
更に、蓋の裏側には百種類もの薬草や虫がびっしりと描かれそれぞれに極小の文字で名前が表記されている。これこそ肉眼では無理。
硯箱には、滝の水が流れ落ち水車が回る仕掛けが施された驚きの品も。
作品の多くは和歌や謡曲を題材にしており意匠を見て教養を試されるような謎解きを楽しんだのであろう。
軽くて丈夫、繊細で美しく実用的。代々大切にされてきた事が伺える蒔絵の数々に時を忘れて見とれてしまう。

同時開催の秋の茶道具の揃いはガラス張りの奥で見えずらくいつも乍、残念なコーナー。
平日午前中だったがやや混み。オンライン予約が有るが当日でも入館可。
極一部で展示替え有り。前期は9/25まで。後期は9/27~。

THANKS!をクリックしたユーザー
ファイさん、ぷりんさん、Tarさん、morinousagisanさん

4.0

蒔絵コレクションもスゴイ

根津蒔絵、良かったです!

蒔絵といえば、硯箱、香合くらいの認識でしたが婚礼調度、馬具、印籠、楽器、仏具という
根津の豊潤なコレクションに唸りました。
中世の重文蒔絵も良いですが近世の端正でスタイリッシュな蒔絵に惹かれます。

百草蒔絵薬箪笥 蓋の蒔絵が素晴らしい。
山水蒔絵香炉 モダンで奥ゆかしい絵柄が良い。欲しい。
仁清名物形茶入 仁清も端正で良いですよね。

新しい収蔵品図録で、当館のコレクションの質はトップクラスと自負するのも納得のレベルです。
まさに根こそぎ嘉一郎、御見逸れしました。

THANKS!をクリックしたユーザー
Tarさん、morinousagisanさん

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重要文化財 春日蒔絵硯箱 日本・室町時代 15世紀 根津美術館蔵

百草蒔絵薬箪笥 飯塚桃葉(初代)作 日本・江戸時代 明和8年(1771) 根津美術館蔵

雪華蒔絵箱 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

御簾葵蒔絵印籠 銘 梶川作 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

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