つながる琳派スピリット
神坂雪佳展

パナソニック汐留美術館

  • 開催期間:2022年10月29日(土)~2022年12月18日(日)
  • クリップ数:76 件
  • 感想・評価:16 件
つながる琳派スピリット 神坂雪佳展 パナソニック汐留美術館-1
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『百々世草』より「狗児」神坂雪佳 紙本木版多色摺 1909-10(明治42-43)年刊 細見美術館蔵
神坂雪佳(1866-1942)
《双犬図》俵屋宗達 紙本墨画 江戸前期 細見美術館蔵
《立葵図》深江芦舟 紙本墨画淡彩 江戸中期 細見美術館蔵
『滑稽図案』より「美人草」神坂雪佳 紙本木版多色摺 1903(明治36)年刊 芸艸堂蔵
『百々世草』原画より「八つ橋」神坂雪佳 紙本著色 1909(明治42)年頃 芸艸堂蔵
《帰農之図蒔絵巻煙草箱》神坂雪佳 図案 神坂祐吉 作 木製漆塗、蒔絵、螺鈿 大正末期 細見美術館蔵[展示期間:12月1日(木)~18日(日)]
《菊花透し彫鉢》神坂雪佳 図案 河村蜻山 作 施釉陶器 1910(明治43)年 個人蔵
《杜若図屏風》神坂雪佳 二曲一双 紙本金地著色 大正末~昭和初期 個人蔵
《金魚玉図》(部分)神坂雪佳 絹本著色 明治末期 細見美術館蔵
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

神坂雪佳(1866-1942)は、明治から昭和にかけ、京都を中心に活躍した図案家・画家です。20世紀の幕開けと同時に、欧州で当時最先端の美術工芸を視察したことで、雪佳はあらためて日本古来の装飾芸術の素晴らしさを再認識し、「琳派」の研究に励みました。本展覧会は、「琳派」というテーマを通じて、多岐にわたる神坂雪佳の活動の真髄をひもときます。

「琳派」の起源は、江戸時代初期にさかのぼります。平安王朝の典雅な美に憧れ、その再興を目指した新しい芸術は、時を経て幕末から近現代にまで至る、世界的にも類まれな芸術の潮流となりました。中でも、本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳と尾形乾山、さらに酒井抱一、鈴木其一といった日本美術の歴史を彩る芸術家たちの偉業はよく知られているでしょう。

そして明治時代の京都に登場した神坂雪佳は、琳派の芸術に強い関心を寄せ、その表現手法にとどまらず彼らの活動姿勢にも共感し、自ら実践していきました。そのあり方から「近代琳派・神坂雪佳」とも呼ばれています。

雪佳の創作活動の大きな特徴は、暮らしを彩るデザインを提供し、空間のトータルコーディネイトをした点にあります。
実用性の高い図案集の出版から、工芸品の意匠(デザイン)、調度品の装飾、絵画制作まで、実に幅広く仕事をのこしました。そして「光琳の再来」とも称される作風を築くとともに、京都産業界の振興、工芸界の活性化にも尽力しました。

本展覧会では、魅力的な琳派コレクションで知られ、神坂雪佳にも早くから注目し顕彰してきた京都・細見美術館の監修のもと、雪佳の代表的作品に加え、雪佳が手本とした琳派の美をうかがわせる本阿弥光悦、尾形光琳らの名品をあわせて、絵画・図案集・工芸品など約80点を展覧します(会期中、一部展示替えをします)。古典と近代的発想を融合させ、美術と意匠の二つの分野を自在に往来した「近代琳派・神坂雪佳」の多彩な世界をお楽しみいただきます。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年10月29日(土)~2022年12月18日(日)
  • 会期中、一部展示替えあり
    前期:10月29日(土)~11月29日(火)
    後期:12月1日(木)~12月18日(日)
会場 パナソニック汐留美術館 Google Map
住所 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • ※11月4日(金)、12月2日(金)は夜間開館を実施。開館は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日 水曜日 
※ただし11月23日(祝)は開館
観覧料 一般 1,000円
65歳以上 900円
大学生 700円
中・高校生 500円
小学生以下 無料
  • ※障がい者手帳を提示の方、および付添者1名まで無料で観覧できます
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://panasonic.co.jp/ew/museum/

パナソニック汐留美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

パナソニック汐留美術館 パナソニック汐留美術館

巡回展TRAVELING EXHIBITION

つながる琳派スピリット 神坂雪佳展 巡回情報
※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

パラミタミュージアムにて

パラミタミュージアムにて鑑賞しました。神坂雪佳の図案集を見たことはありますが、その原画を見たのは初めて。琳派の流れから神坂雪佳という形での展示でした。江戸琳派より、スタイリッシュでシンプルなところと大胆なところがありました。

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さいさん

5.0

琳派やっぱり最高!

「金魚玉」の絵は見たことがありましたが、神坂雪佳と言う人物については知りませんでした。
今回の展覧会「つながる琳派スピリット」という事で、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、中村芳中、酒井抱一、鈴木其一と琳派の流れを一度に知る事が出来て「オイシイ」展覧会でした。
雪佳が所蔵していたと言う個人蔵・中村芳中の「枝豆露草図屏風」は芳中の作品の中でも現存唯一の銀地屏風との事。
たらし込みの墨、群青、金泥とのバランスがとても渋い!
パッと見た目は枝豆には見えないが、よく見るとちゃんと畑の中に青々と茂っている枝豆の姿が見える。
かと思うと、「光琳画譜」での「波とちどり」はひと目でカワイイ千鳥が波の上に群れ飛んでいるのがわかる。
細見美術館所蔵の鈴木其一の「藤花図」をもう一度見ることが出来たのも嬉しかった。
まるで紙細工の様に繊細な藤の花。花色のグラデーションも美しく、大好きな作品。もうずっと見ていられる。

神坂雪佳という人は本当に図案家であり画家なのだと作品を見て感じました。
「蝶千種」や「ちく差」の松しま・銀色の波などを見ているとデザインの普遍性や素晴らしさが理解できる。
雪佳デザインのデフォルメした白鷺の螺鈿が眼を引く「住之江蒔絵硯箱」、
螺鈿の桜の花弁3枚のみが散らされた「桜図半月形食籠」、
黄色の地に白・緑・茶のすすきの葉が一面にデザインされている「秋草図瓶掛」などは販売されていたら絶対に購入したいと思わせる作品。
立体作品に対する雪佳の構図感覚の素晴らしさに感服です。
クローズアップ、デフォルメ、トリミングの大胆さが潔い。
「十二ヶ月草花図」の「籬に菊」の円で囲んだ中に線描で花弁とシベを表した意匠的な菊の描き方も面白い。
琳派の巨匠達が良く描いた「杜若図屏風」も雪佳の手にかかれば、
スッキリとした構図と所々に配された白い杜若の爽やかさが際立つ一品になっている。
とにかく、どの作品も美しく、面白く、楽しめました。
やっぱり、琳派大好きです!

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ぷりんさん、さいさん、micco3216さん

4.0

ほんわり

東京で雪佳を見たのは初めて。
これまでは京都細見美術館でだったかな?
汐留での展覧会はなんだか未来都市での展覧会のようだったが、
頃合いのスケールで見応えあって、とても満足。

5.0

もう一回観に行くよ。

割と小さいパナソニック汐留美術館。その企画展に14件もの感想が上がっていて、74件もクリップされているとういことは、これを見たらパナ美の方はさぞ嬉しいんじゃないかしら。しかも何人もの方がYouTubeのことにも触れておられて、企画持ってきた方は喜んで泣くに違いない。私もYouTube映像見ましたが、こういうの有料でやるところが多い中よくぞ無料でやってくれたなぁと感激しております。何故ならそのお金でもう一回観に行って本物を見ることができるから。さすがですよ!
自分は京都の細見美術館に行ってこちらの企画展を見て、パナ美でも見ました。
何度見ても素晴らしい。どれも良すぎて、好き過ぎて、言葉が見つからない。
素晴らしい感想がたくさん上がっているので、私は11/6に行われた細見の館長さんと学芸員さんの講演会から雪佳の部分のポイントを少しだけ。

・神坂雪佳はあくまでも図案家。それでいて画家。そこんとこ大事。
・アールヌーヴォーはもともと琳派の影響がある。雪佳が見て欧州視察で「今更じゃん。もう日本にこんなのあるじゃん」と思ったとしても無理はない。
・古作の研究を熱心に行っていた。→やまと絵、浮世絵、芦手絵
・ゆるい輪郭線は宗達リスペクトなのでは?
・雪佳の作品、その活躍した時代は近代日本デザインの夜明けである。同時に雪佳が目指した芸術は日本らしさを表現し直すといったことではないだろうか。
・資料が大変少なく研究があまり進んでない。

これは余談ですが、最初に館長さんの「琳派とは・・・」とそこから説明があったのですが、これがもう抱腹絶倒の面白さ! 「是非YouTube進出して頂きたい! イケメンだし、キャラ立ってるし」と思ったら、細見美でお金持ちサロン状態なイベントをやっているみたいで超納得、さすが京都人!と思ったのでした。貧乏人なのに拝聴できてパナ美の方に大感謝です。本当に本で読むのの何倍も為になりました。
「琳派の絵の具ってべらぼうに高いんだよねぇ。金持でないと琳派の絵描けなかったんだよねぇ」とか。
「酒井抱一はねぇ、ほんっとうに仕事しないんですよねぇ~」とか(笑)。
「(抱一は)雷神はテキトーだけど(←!)裏はすごいんだよねぇ」とか(笑)。
この講演一生忘れられないです。楽しかったし、為になったし、企画展に出ていない琳派の作品説明もばんばん出てきて、嬉しい宿題が増えたのでした。何年も掛… Read More

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にゃんちゅうさん、murakamiさん、tibeanie3さん、morinousagisanさん

5.0

狗児と金魚玉を正しく見てきました。

『狗児』は、後ろの竹の根の部分が犬の口の近くに見えるため、私は長い間、犬の子が大口を開けてマイマイを脅しているように見えてました。金魚玉の金魚は、『何、見てんのよ!』とちょっと怒っているように・・・二つとも展示されているのを見るとそんなことはなく、可愛いのはそのままで優しい気持ちにさせてくれます。
驚いたのは、図案集の蝶々をじいーと見ていると蝶が動いているように見えてきたこと、『水の図向付皿』の水はちょろと流れ始めて見えたことです。
そして、雪華の絵に図案集と同じような線描(筆使い?というのかなぁ・・)を見つけました。
つながる琳派スピリットということで、琳派の流れを作品を見ながら知ることができる良い展覧会だと思いました。

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さいさん、morinousagisanさん、Sukekiyo-Acckermanさん

4.0

あこがれの琳派スピリット

明治に入ってヨーロッパから新しい文化が次々と入ってきた時代に、雪佳は日本ならではの伝統の中から琳派に価値を見い出し、あこがれを抱いたんだと思います。本展では、最初に江戸時代の琳派の作品を紹介していて、神坂雪佳があこがれた世界が伝わってきます。本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳・乾山といった人たちは、雪佳にとっては、神のような存在だったのでしょうか。本阿弥光悦が京都の鷹峯に移り住んで作った芸術村を描いた「光悦村図」が展示されていますが、まさにあこがれの理想郷に映ったのでしょう。
江戸後期の中村芳中も雪佳が愛した絵師のひとりだったようです。そのゆるかわいい作風は、雪佳の作品にとても似ています。中村芳中の「枝豆露草図屏風」は雪佳が所有していたことがあるとのこと。
本展では京都の細見美術館所蔵の作品が多数展示されています。今度京都に行った時には、細見美術館でまた雪佳の作品を見てみたいと思いました。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん

4.0

とても楽しい図案の世界

いろんな企画展に足を運ぶといつも思うのだけど
展示されてる冊子や巻物はなんとか全部の部分を
見せてもらうことはできないのだろうか

そういった欲求を持ってる人はほかにもいるんじゃないかなあと思うのだけど
この展示では「ちく佐」「滑稽図案」「百々世草」の3冊を
スライドショーで見せてくれる。これはうれしい

もちろんさすがに生で現物を見る楽しさには遠く及ばないが
どういったものがどのように収録されているのかを見ることができるのはそれだけでありがたい

雪佳の図案、デザインの楽しさ美しさだけでなく
入ってすぐの第一章で琳派作品もたっぷりと楽しむことのできる
とても贅沢な展示…なのだけど、

本阿弥光悦や俵屋宗達、尾形光琳に乾山。酒井抱一に鈴木其一と
そうそうたる作品が並び、なんというかここだけでかなり満足してしまって
うっかり「何を見に来たのか」を忘れてしまいそうになってしまったのは秘密だ(笑)

5.0

神坂雪佳の正体を知った展覧会

俵屋宗達、本阿弥光悦から始まり、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一に継承された琳派の系譜については多少の知識があったつもりですが、近代の神坂雪佳が琳派の流れを汲む画家・図案家であることを知りませんでした。
彼の作品はいくつかの展覧会で観たことがありますが、「光琳の再来」や「近代のマルチアーチスト」と呼ばれていることは初耳です。
展覧会の第一部は琳派の作品が展示され、第二部以降に雪佳の図案、デザイン、絵画が転記されていました。彼の作品をまとめて観るのはもちろん初めてで、その多彩な才能に驚かされました。
特に気になった作品は「杜若図屏風」と「狗児」です。前者は光琳の国宝「燕子花図」の一部を巨大化、シンプル化した構図、後者は宗達の「双犬図」に似た構図です。このほか若冲に似た画風の「白鳳図」も観られ、楽しい展覧会でした。
なお、今回展示された作品の大部分が細見美術館の所蔵物ということに驚かされました。京都には良い美術館がたくさんあるのですね。遠いけれど行ってみたいです。

5.0

金魚玉と再会

神坂雪佳を知ったのは、「金魚玉」がきっかけでした。
とぼけた感じの金魚、赤と金のにじみの美しさ、斬新な構図に魅せられ、いいなぁ、好きながタイプの画家さんだなぁと思ってました。

で、今回、こんなにたくさんの作品を鑑賞でき、金魚玉と再会できて感激でした。
琳派が好きな方は必見です。

宗達らの琳派の作品に始まり、雪佳の絵画、デザイン、陶芸や工芸とのコラボ、盛り沢山です。京都の工芸会への功績もへぇぇでした。

京都の細見美術館の所蔵作品がたくさん出品され、東京まで遠征してくれてありがとー!!です。

会場入り口で紹介映像を上映しています。ユーチューブでも解説動画を閲覧できます。予習していくと、さらに楽しめると思います。

4.0

まさしく「つながる琳派」でした

恥ずかしながら、神坂雪佳の名前も存じませんでした。ただポスターのわんちゃんがかわいくて、なんとなく中村芳中のわんちゃんを思い出して、観に行きたいなと思いました。展示室に入って、琳派の系統の方なんだなぁと思いつつ進んでいくうちに、なんともモダンなデザイン画の展示に驚きました。確かに光琳の絵もモダンでデザイン化されていて、当時の最先端だったのかもしれませんね。最後の方の「金魚玉図」も、なんとなく見たことがある絵で、ああ、この絵の作者さんなのかと納得しました。
最初に受付で「最後に写真撮影できるコーナーがあります」と言われていたので期待していたのですが、デジタル画像のみ撮影可で、ちょっと残念でした。ネットで学芸員によるオンラインギャラリートークが聞けたのは、嬉しかったので、今後もこのような配信をしていただきたいなと思いました。

THANKS!をクリックしたユーザー
はるにゃんさん

4.0

近代琳派 意匠の人

琳派の系譜をひく神坂雪佳。雪佳は渡欧経験から一層琳派を研究するようになったという。雪佳は琳派を近代化し、生活空間全体を彩る意匠としていったということがよく分かる。実弟の祐吉との共作もあり、尾形光琳・乾山との関係を彷彿とさせる。
「杜若図屏風は尾形光琳の「燕子花図屏風」に、「白鳳図」は伊藤若冲の「老松孔雀図(動植綵絵)」に似た構図ながら、雪佳の方はシンプルで親しみやすいものになっているようだ。
前段で、本阿弥光悦ー俵屋宗達ー尾形光琳ー酒井抱一ー鈴木其一といった流れの琳派作品も充実しており、琳派を堪能する展覧会である。

5.0

可愛い動物に癒される。

細見美術館から雪佳の名品が沢山やってきた。
雪佳の人柄を思わせる優しい表現や工芸品も含め意表を突くモダンなデザインが楽しい。
特に動物のまなざしが可愛い。
見応えの有る展覧会だ。
出口手前に撮影コーナーが有る。

同時開催のルオー・ギャラリーは映像有り。
入場前に解説映像が有るのでそちらを見てから観覧すると良い。

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murakamiさん、madocafeさん、morinousagisanさん

4.0

琳派好きなら必見です。汐留でこれだけ見られるのは感動です。

明治から昭和にかけて、絵画と工芸の分野でマルチに活躍した神坂雪佳の、本格的な特別展は国内では20年ぶりだとか…。私はずっと以前、図案家・デザイナーとして、デフォルメ、クローズアップ、省略、トリミング等を用いた大胆な構図や色使いがとても好きでした。色々アートを見るようになり、画家や工芸家としての側面も多く知り、琳派の系譜を意識するようになったのは、たぶん20余年前くらいです。今回の展覧会では屏風絵をはじめ工芸品の下絵なども含めた画家としての雪佳も、しっかりと見せてくれています。雪佳作品を多数所蔵する京都の細見美術館コレクションを軸にしながら、多くの個人蔵作品が会場を彩ります。まず一番最初に、琳派の優品、光悦宗達光琳抱一基一に、雪佳「燕子花図屏風」「四季草花図屏風」が贅沢に並び、一気に引き込まれます。「帰農之図蒔絵巻煙草箱」は実弟で漆芸家の神坂祐吉との見事なコラボで、尾形光琳乾山兄弟を思い起こされます。そうして、美しい図案集や生活を彩る幅広いデザイン作品をいろいろ鑑賞し、エルメスに採用された「八つ橋」の原画も味わいます。渡欧によってアールヌーボーなどの新しい流行を学ぶことで、かえって日本の美に立ち返った雪佳の美を、じっくり堪能できます。最終章では再び琳派の美で、掛け軸がずらり並び圧巻です。そんな作品には、雪佳の植物や動物たちへのあたたかいまなざしやユーモアも感じられ、何となくほっこりした気持ちで鑑賞を終えられました。12月18日までです。クリスマスカラーに彩られた汐留を楽しみながらでも、日本の美も楽しんでみてはいかがでしょうか。

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さいさん、はるにゃんさん、morinousagisanさん、他1人

5.0

雪佳の絵画・図案集・工芸品代表作品でマルチな画業を紹介

素晴らしいです。琳派好き必見の展覧会です!美しい肉筆、画帖、色紙、雪佳プロデュースの個人蔵の工芸、芸艸堂から現代でも通じるデザイン・図案集、有名な木版画、百々世草はなんと原画でびっしり展示されております。更に雪佳以外、細見美術館の琳派コレクションから厳選して展示、宗達、光琳作品は勿論、以降の芦舟、芳中、抱一、其一作品の質の高さにも驚きます。さすが琳派美術館の異名を取るだけの事はあります。最近発見の芦舟の屏風、光琳の高弟、成乙印絵師作品も観れる希少な機会です

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にゃんちゅうさん、さいさん、Audreyさん
  • 3
  • BY TK

4.0

脈々と続く琳派

いつものように 入口脇の紹介ビデオを見てからのホームページ割引にて入場

光悦 宗達と琳派の祖からの始まりです
光琳 抱一 其一と続き いよいよ雪佳の登場
海 波 花などのデザインはスタイリッシュで焼物で言うところの鍋島焼を彷彿とさせます

春花絵手箱 水の図向付皿が欲しい! レプリカでいいので
どちらも個人蔵 本当に持っている方がいらっしゃる…

祐吉という職人の弟さんとの作品もありました

雪佳の杜若図屛風は簡素な中に白い花が効いていて余白の金色を贅沢に使っていました
また 夏秋草図屛風が思い浮かぶ 四季草花図 など
光琳 抱一へのオマージュかなと思われる作品も

蝸牛を見ているワンちゃん 可愛らしかったです‼

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ぷりんさん、さいさん、他1人

4.0

麗し雪佳

神坂雪佳、良かったです!

イントロダクションから光悦宗達光琳乾山抱一其一に加え
渡辺始興、深江芦舟、中村芳中と細見美術館のイイ琳派作品多数で嬉しい!
おとぼけ芳中に江戸琳派が良いなぁ。

主役の雪佳も図案、工芸、絵画と充実しています。
モダンで瀟洒なところが抱一其一っぽいなぁと思いきや構図やトリミングは宗達だし
工芸は光悦乾山でもあるし、まさしく琳派の継承者に相応しいです。

図案に向かった日本画家は評価されにくいので今後人気が出てくると良いですね。
日曜お昼快適に鑑賞出来ました。最後に撮影スポットあり。
リンパーの皆さんにオススメです。

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さいさん、fumiko773さん、kage0512さん、morinousagisanさん、シンディさん

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出展作品・関連画像IMAGES

『百々世草』より「狗児」神坂雪佳 紙本木版多色摺 1909-10(明治42-43)年刊 細見美術館蔵

神坂雪佳(1866-1942)

《双犬図》俵屋宗達 紙本墨画 江戸前期 細見美術館蔵

《立葵図》深江芦舟 紙本墨画淡彩 江戸中期 細見美術館蔵

『滑稽図案』より「美人草」神坂雪佳 紙本木版多色摺 1903(明治36)年刊 芸艸堂蔵

『百々世草』原画より「八つ橋」神坂雪佳 紙本著色 1909(明治42)年頃 芸艸堂蔵

《帰農之図蒔絵巻煙草箱》神坂雪佳 図案 神坂祐吉 作 木製漆塗、蒔絵、螺鈿 大正末期 細見美術館蔵[展示期間:12月1日(木)~18日(日)]

《菊花透し彫鉢》神坂雪佳 図案 河村蜻山 作 施釉陶器 1910(明治43)年 個人蔵

《杜若図屏風》神坂雪佳 二曲一双 紙本金地著色 大正末~昭和初期 個人蔵

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