3.0
伊達政宗の美筆と文化レベルの高さに感嘆
厳島・天橋立とともに、日本三景の一つとして知られる松島。その松島の文化を支えてきた中心といえるのが瑞巌寺です。7年がかりで修復されてきた本堂(国宝)の修復が完了した記念と、伊達政宗の生誕450年を記念し、三井記念美術館で開催中の特別展に行って来ました。
仏像や建築空きの私としては、見逃せない思いで出かけましたが、重文「五大明王像」や紀州の名工「天下無双の匠人」刑部左衛門国次作の国宝「瑞巌寺本堂彫刻欄間 花鳥図」等は、期待していただけにこんなものかと、今一感動出来ませんでした。
それに比し、手紙や経などの書には普段はあまり注目しないのですが、政宗の流れるような文字で全体のバランスも実に美しい自筆の手紙類や、正宗が描いた絵画などに、とても感嘆しました。本当に文化人だったのですね。下剋上の時代を生き抜いた戦国武将は、平和な江戸の武士と違い、実際武術腕力も必要で、戦略のための知力も必要で、人々を率いる統率力も、そして仏教や書画茶道など、色々なものに通じていなければいけない?様で大変。伊達政宗はきっと理想の武将だったのでしょうね。