この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

本郷新（1905-1980）は、戦後日本の具象彫刻界を代表する札幌出身の彫刻家です。東京高等工芸学校（現千葉大学工学部）工芸図案科工芸彫刻部で彫刻を学ぶとともに、高村光太郎に師事。写実を基盤としながらも、対象のデフォルメや簡略化を効果的に組み込んだ独自の造形を探究します。

1939年には山内壮夫、柳原義達、佐藤忠良、舟越保武ら気鋭の若手とともに新制作派協会（現新制作協会）彫刻部を創設。戦争という困難な時代状況のなかで制作に励み、1942年には彫刻論集『彫刻の美』を著しました。

また、人々の平和と共生を願い、戦後、野外彫刻の制作に熱意を傾けたことでも知られています。現在、全国各地に設置された本郷の野外彫刻の数はおよそ100点にのぼります。

本郷がこの世を去ってから40年、そして本郷新記念札幌彫刻美術館の開館40周年を経た今、本郷の作品の現代的意義を再考すべき時が来ています。今なお色褪せない作品の魅力、そして本郷が彫刻に託した願いを、私たちはどのように次世代へ語り継いでいくべきなのでしょうか。

本展では、本郷新をはじめて知る人々に向けて本郷の主な仕事を紹介することに加え、これまで本郷新の作品に親しんできた人々に向けて、最新の研究成果に基づいた知られざる作家像を示し、本郷新の普遍性、そしてあらたな価値を見出すことを目指します。

開催概要EVENT DETAILS

会期	2022年1月28日(金)～2022年5月31日(火)
会場	本郷新記念札幌彫刻美術館 Google Map
住所	北海道札幌市中央区宮の森4条12丁目 [公式アクセスMAP]
時間	10:00～17:00 （最終入場時間 16:30）
休館日	月曜日　 3月22日（火） ※ただし3月21日（月・祝）は開館
観覧料	一般 300円(250) 高大生 200円(100円) 中学生以下 無料 ※(　)内は10名以上の団体料金 ※65歳以上の方は当日料金が250(団体200)円になります。年齢の分かるものを要提示
TEL	011-642-5709
URL	http://www.hongoshin-smos.jp/