3.0
渋い
川上不白という人を今回の展覧会で初めて知った気がする。今までかなりの数の展覧会に行ったので、何かにつけて目にしているはずなのですが、認識したのは初めての気がする。今まで見知った人と時代がやや違うからかもしれない。展覧会自体は渋い茶湯の世界を見ることができました。
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享保18年(1733)、紀州藩の江戸詰家老・水野家の家臣の次男で、仕官して江戸にあった16歳の少年が京に上り、紀州徳川家の茶道師範を務めていた表千家七代如心斎(じょしんさい)天然宗左(てんねんそうさ)(1705~51)に入門します。
この少年こそ、後に千家流の茶を江戸に広めて不白流の茶家の祖となる川上不白(かわかみふはく 1719~1807)です。
本展覧会は、不白生誕三百年を記念して開催するものです。
如心斎との師弟関係や、不白好みの道具はもとより、大名をはじめとする門人や周辺の職人たちとの関わり、その人柄を反映したような魅力的な書画、そして根津美術館のコレクションの礎を築いた根津青山(初代嘉一郎、1860~1940)を含む近代数寄者への影響まで多角的に展観し、江戸後期から近代にかけて大きな支持を得た不白の茶の湯の魅力を探ります。
◆同時開催
展示室5 平家物語画帖 ―知っておきたい名場面―
展示室6 口切の茶事
会期 |
2019年11月16日(土)~2019年12月23日(月)
|
---|---|
会場 |
根津美術館
![]() |
展示室 | 根津美術館 展示室1・2 |
住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ※ただし12月23日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1,300円 学生 1,000円
|
TEL | 03-3400-2536 |
URL | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
3.0
川上不白という人を今回の展覧会で初めて知った気がする。今までかなりの数の展覧会に行ったので、何かにつけて目にしているはずなのですが、認識したのは初めての気がする。今まで見知った人と時代がやや違うからかもしれない。展覧会自体は渋い茶湯の世界を見ることができました。
4.0
茶の湯に興味があるわけではないのですが、茶の湯に使われた美しい器や、掛け軸など展示されていて、興味深かったですし、根津美術館は、お庭がとても美しく、ちょうど紅葉で、心和みました。展示物とは全く関係ないのですが、レストランのパスタが凄く美味しかったです。
3.0
茶道を嗜まないので、不白を知らない自分には高尚すぎました・・・
着物の方もちらほら、茶道をなさってると思われる方が多い感じで、思っていたより混んでました(展示ケースの前は、ほぼ1列に人が並んでいる状態)。
「不白と書画」のコーナーがよかったです。肉筆浮世絵に讃を書いていたり、不白が書いた絵があったり(文字の上手い人は絵も上手い!)。
あと、常盤山文庫の国宝の墨蹟1点が、さりげなくあり、得した気分に。
2階の平家物語画帖がとても素敵でした。平家物語の見どころを描いた細密画がずらっと部屋いっぱいに並び、金彩の色も鮮やかで豪華な雰囲気でした。ぜひ単眼鏡をお持ちください。いつまでも見ていられそうです。
観覧後、3時ごろ庭園に行きました。日がすでに陰っていて、写真映りはいまひとつでしたが、紅葉が見ごろでした。
表参道駅からテクテク歩くと、お店はどこもクリスマスモードで、こちらも見ていて楽しかったです。
3.0
やはり川上不白の事前知識がないとちょっと厳しい展覧会ですね。
サントリーの美濃茶陶や五島の桃山~江戸前半のトランジション展と比較すると
不白は時代が下っているため少々パンチが弱い印象を受けました。
茶の湯界隈ではビッグネームなのでしょうが不得手な観客には厳しい内容かなと思います。
個人的には特別展より2階の展示のほうが面白かったです。
精緻な平家物語画帖は単眼鏡を持ち寄って楽しみたい逸品、
信楽の水指《大出来》は造形がカッコいい!
庭園は結構紅葉していました。
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庭園の飛梅祠