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展示作品を見ながら「時」を考える企画
この美術館の夏休み期間の企画展は、安い入場料で子ども向けのわかりやすい展覧会をするので、毎夏、楽しみにしています。
今年は「時」にスポットを当てた企画でした。
展示されているのは全て所蔵品なので、特別なものはありませんでしたが、細かくセクションを分けて、「時」に対するいろいろな角度・切り口から作品を眺めるようになっていました。
絵画を中心とする美術作品は過去のものを記録するためのものが多いわけですが、中には「その時」を描いた写真のような要素を持つものもあります。
一方で、最後のほうにあったセクションでは、「未来」を意識した作品があり、興味を惹かれました。
写真では「未来」を表現することはできませんが、画家が考えた「遠い未来」の表現が面白かったです。
「時」はおそらくどんなに科学技術が進んでも誰にも止めることも速く進めることもできないものだと思います。
そのあたりのことをアーチストたちがどのように受け止め、どのように表現しているかをいっしょに考えるのも面白いと思いました。