この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
「どんな天気でも、それはいい天気なんだ」
ドイツの彫刻家ヨーゼフ・ボイスは人間の都合とは無縁の自然の摂理をこう表現しました。
巨大地震、津波、スーパー台風、連続豪雨、竜巻の突発、大洪水などが世界各地で頻発するこの21世紀になってもこの箴言は有効でしょうか。
このような気象現象を視覚化したのは風景画といわれています。しかし風景画は空間恐怖(ホロル・ヴァクイ)を克服すると同時に、空間の自由な表象化を固着し、今日の観光化された表象のモデルを提供することともなりました。
その一方で、風景画の成立に先立ってコスモグラフィアという地球画とも宇宙画とも呼ぶべき図像が誕生したことは美術においては重視されてきませんでした。
それは天文学や地理学と美術が交差する機会がほとんどなかったからと考えられます。しかし、望遠鏡などの光学装置とペリコプターや飛行機、宇宙探査機などの飛翔機械の目覚ましい発達によって、かつて風景画が提起した水平的眼差しとは異なる垂直的眼差しが美術に視覚革命ともいうべき事態をもたらしました。
本展は風景を成立させる基体としての大気の上層にある光源と地表、そして不可視の光源であるマグマを結ぶ垂直軸と地表的な水平軸の交差における眼差しのダイナミズムから美術における新たな世界画としてのネオ・コスモグラフィアの可能性を探る試みです。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年6月30日(土)~2018年8月26日(日)
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会場 | 栃木県立美術館 Google Map |
住所 | 栃木県宇都宮市桜4-2-7 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 7月17日(火) ※7月16(月)は開館 |
観覧料 | 一般 800円(700円) 大高生 500円(400円) 中小生以下 無料
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TEL | 028-621-3566 |
URL | http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/index.html |
栃木県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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