5.0
セピア色の芸術
紹介写真を見るとセピア色の絵画にしか見えないが、実はこれは全ていろいろな種類の木を組み合わせて作られたものだ。会場の説明には「タラセアは天然木を切り取り、組み合わせて嵌め込む「象嵌」の技法で模様や風景を描き出すスペインの伝統工芸です。」とあった。さわれる作品もあったので横から見ると1cmほどの厚みがあり制作過程のビデオを拝見すると違う種類の木を下絵にそって電動糸鋸で切り出し組み合わせてはめこんでいく。その膨大な作業量にまず圧倒された。 出来上がった作品は、木材自体の色や質感の違いだけで陰影や光の効果を表す。屋根などの細かな部分もすごいが、地面や空といった自然の大きな部分の木目の美しさに圧倒された。絵画なら自分で表現できるが、木なので自分のイメージにあった木目の木をみつけてこなければいけない。しかしそれだからこそ木目の美が鑑賞者である私たちの気持ちを揺さぶる。木のうろや節、そして木目をうまく表現に使った作品が特に心に残った。 こんな手の込んだ作品が160点も展示されている見応えのある展覧会である。… Read More


