この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
本展は、近年再評価が進む木島櫻谷の画業を過去最大規模で紹介する、2027年秋に開催予定の回顧展です。
櫻谷は明治40年(1907)の第1回文部省美術展覧会(文展)で首席となって以降、6年連続で上位入賞するなど、京都画壇を代表する存在として広くその名を轟かせました。しかし、「文展の寵児」と称された生前の華々しい活躍とは対照的に、没後は長らく顧みられる機会に恵まれず、次第にその名も忘れられていきました。
そうしたなか、2010年代に泉屋博古館で開催された複数の展覧会などを通して、動物画を中心に櫻谷に再び注目が集まり、再評価が急速に進みました。発表当時、夏目漱石が酷評した《寒月》(京都市美術館)も、「動物画の名手・櫻谷」を代表する作品として、今では多くのファンから愛されています。
生誕150年を記念して開催する本展は、こうした近年の動向をふまえながら、《寒月》をはじめとする優品を一堂に会するとともに、初出展作品や新出資料なども加えて、櫻谷の画業を見渡すものです。画の道を真っすぐに生きた櫻谷と私たちの新しい物語が、本展から始まります。
◆ 木島櫻谷 略歴
明治10年(1877)、都の文化が息づく京都三条室町の商家に生まれる。本名は文治郎。京都画壇の重鎮であった今尾景年に画を学ぶ。明治40年(1907)に、日本初の国が主催する公募展として開催された第1回文部省美術展覧会(文展)に出品した《しぐれ》が最高賞に選ばれて以来、大正元年(1912)第6回の《寒月》まで、6年連続で上位入賞する快挙を果たした。なかでも《寒月》は、櫻谷を推す今尾景年と安田靫彦を推す横山大観との間で審査上の対立があったと伝えられ、さらに夏目漱石が新聞紙上で酷評するなど、賛否両論を呼んだ問題作として知られている。
その後も文展や帝展の審査員を務めながら精力的に制作を続けたが、大正末頃より、衣笠の自邸での時間に重心を移し、絵画制作や読書、詩作といった詩書画三昧の文人的生活を送った。昭和13年(1938)11月3日、62歳でその生涯を閉じた。
京が育んだ美的な感覚、卓越した筆技、徹底した写生に基づく確かな描写、そして対象への共感にみちた眼差しとほのかな抒情を感じさせる洗練された画風が特徴。動物画で有名だが、山水や花木、歴史、人物を描いた作品にも多くの名品が残る。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2027年10月2日(土)~2027年12月12日(日) |
|---|---|
| 会場 |
京都市京セラ美術館
|
| 住所 | 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 |
| 時間 | 10:00~18:00 |
| 観覧料 | 未定 |
| TEL | 075-771-4334 |
| URL | https://okoku150.jp/ |
| SNS |
京都市京セラ美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。
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出展作品・関連画像IMAGES
木島櫻谷《寒月》(左隻)大正元年(1912)京都市美術館
木島櫻谷《寒月》(右隻)大正元年(1912)京都市美術館
木島櫻谷《寒月》(左隻部分)大正元年(1912)京都市美術館
木島櫻谷《寒月》(左隻部分)大正元年(1912)京都市美術館