4.0
もっと観たかった彼女たちの作品
「具体」関係の作品はこれまでも観る機会があり、白髪富士子や田中敦子は知っていて、きちんと評価されている作家だと思っていたけど、中嶋泉先生の解説によるとどうも事はそう単純ではなく、アンフォルメル「旋風」後のアクション・ペイント評価とジェンダー意識への回帰など、時代の波と美術評論界に翻弄されてきた女性作家たちが多くいた事を学べる展覧会だった。 白髪や毛利眞美など今回の展示作品でみるように、すごい作品を発表しながらも、結婚や出産を契機に60年代以降に自身の創作活動をあきらめた経緯など、抗い難いジェンダーの圧力に複雑な気持ちになる。 とにもかくにも、今回の展示で特に胸熱を体験できたのが、毛利眞美の《裸婦(B)》と田中敦子の《作品 66 – SA》。どちらもしばらく前から動けないぐらいグッときた。 他にも白髪富士子の和紙やガラスを貼り付けた作品、赤穴桂子の謎の記号か音符のような作品、江見絹子の赤・青・黄・黒が不穏に蠢き混ざり合う《作品R》、多田美波《[作品X]もしくは[あるひとつの邂逅]》、福島秀子《ホワイトノイズ》、などなど迫力のある作品をたくさん観ることができ充実した内容だった。 とても良い企画の展覧会をあり… Read More










