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年末のあわただしい中、ちょっと静かに茶道具たちの声を聴いて
今年も冬季恒例「茶道具取合せ展」、例年はもっと後の方で(茶室特別公開日に合わせて)行っていたのですが、今年は都合で年末に行って来ました。茶室特別公開の時に来ると結構混んでいるのですが、この日はめちゃめちゃ空いている、というか入館時自分のほかの方はいらっしゃらず、その後も第一第二の展示室を出るまでにも3-4方のみでした。今回も庭園内にある三つの茶室「古経楼」「松寿庵」「冨士見亭」の床の間原寸模型も展示室にしつらえられて、館蔵の茶道具コレクションの中から、江戸の大名茶人松平不昧ゆかりの茶道具を中心に、信楽や志野、井戸茶碗、水指、香合、など茶人たちに愛された約80点(去年は確か約70点でした)の名品が選ばれ、茶道具の取合せが展観されています。ただ一点一点を眺めるだけでも、もちろん魅力的な茶道具たちですが、床の間のしつらえと共に道具取合せで見るのは、茶道具たちの織りなす豊かな物語も感じ楽しんで、ということだそうです。今展での私の好きな逸品は、重要美術品《唐物文琳茶入(南宋時代)銘・本能寺》別名「朝倉文琳」りんごのかたちの奇麗な茶入です。《青磁桃型香合(明~清時代)》も《青磁鳳凰耳花生(重文)(南宋時代)》も、タイ・アユタヤ時代の《砂張棒先水指》も、小鳥の可愛い《祥瑞桝形盃(明時代)》も、みなこれまでも何度となく観て来ていますが、何度見ても良いな、ですし、こうした展示の中で、ちょっと生き生きしている感じです。特集展示として、懐石道具を中心とした茶の湯の漆芸も同時公開されます。最後の方は現代の渡辺喜三郎氏の作品。前回も良かったですが、今回もとても素敵でした。
ついでに、お庭には富士見ポイントがあり、私はお伺いするたびにそこにたち富士山を確認するのですが、これがなかなか見れない。3回に1回くらいは‥今回も一応晴れてはいたのですがダメでした。今展、会期中一部展示替えもあるそうですし、今回も2月5日(木)午前11時~午後3時で、茶室「古経楼」「冨士見亭」実物の特別公開があるそうなので、当日の天気がもし良ければまた行くかもしれません。
![[館蔵]茶道具取合せ展 五島美術館-1](https://www.artagenda.jp/img/event/10672/main_1.jpg)
![[館蔵]茶道具取合せ展 五島美術館-2](https://www.artagenda.jp/img/event/10672/main_2.jpg)
![[館蔵]茶道具取合せ展 五島美術館-3](https://www.artagenda.jp/img/event/10672/main_3.jpg)