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建築家アントニ・ガウディ その人物と建築を体感する「ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展」@VS.

本展覧会は、ガウディ没後100年とサグラダ・ファミリアのメインである「イエスの塔」完成という歴史的節目にあわせて、株式会社ネイキッドとガウディ財団が、世界初となる共同事業契約を締結したことにより日本開催を皮切りに開催するワールドツアーです。先に東京会場である寺田倉庫 G1ビルで開催された東京展を大盛況で終えて、大阪展が始まりました。

大学と大学院で建築を学ばれた伊野尾 慧さん(Hey!Say!JUMP)が、本展の公式アンバサダー・展示ナビゲーターとして展示をナビゲートします。


アントニ・ガウディ(1852-1926)は、カタルーニャ州タラゴナ県レウスの代々銅細工師の家に生まれ、銅板からモノを形作っていく父の姿を見ながら育ちました。彼が生まれ育った自然豊かなレウスの風土は彼の原点でした。


バルセロナへ移住したガウディは、バルセロナ大学建築学部に入学します。建築だけでなく歴史、経済学、美学、フランス語と学び、この多様な知識も後の建築デザインへと結びついていきます。 


《パラニンフォ:短手断面図》1878/アントニ・ガウディ/バルセロナ/ガビネテ・モタニスタより貸与(レプリカ) 卒業制作として大学4年時に制作された図面で、伊野尾さんイチオシの1点です。

“カタルーニャ・ラナシャンサ”つまりカタルーニャのルネサンス運動の当時の様式を吸収・再解釈しながら独自の建築言語を構築し始めました。

1878年パリ万国博覧会に出品したガウディのデザインが目にとまったことをきっかけとして、ガウディの理想を共有するパトロンとなる実業家エウセビ・グエルとの出会いがありました。

エリア3では、壁面に映し出された19世紀末のバルセロナにあった様々な様式の建物が手を触れることによって鮮やかによみがえります。


ガウディの3D立体視メガネ

ガウディの工房では、新たな建築を生み出すために様々な実験を行っていました。「単双曲線面」「双曲放物面」「直線母線曲面」など言葉や図面で解説されても難しい論理も再現された実験装置を実際に体験することで、すこーし理解できたような気にもなり、ガウディの思考や実現のためへの試行錯誤する姿勢への理解が深まります。

ガウディが考案した「ポリフニキュラー模型(逆さ吊り模型)」は、AIをもちいたフニクラ実験をタッチパネルを操作して体験でき、スクリーンに投影された出来上がった建築イメージは、そのQRコードを読み取って持ち帰ることが出来るようになっています。

デザイン性に優れた持ちやすい取手、人間工学に基づいた座り心地の良い椅子、色彩も美しいタイルには職人へのガウディの姿勢がうかがえます。ガウディの自筆原稿の実物が世界初公開されています。


若い頃のアントニ・ガウディの手記 1878.8.10/レウス レウス美術館所蔵 オリジナル

エリア6は、イマーシブ映像による没入体験、どっぷり浸ってください。

建築家フランシスコ・デ・パウラ・デル・ビリャールに設計が依頼された聖家族に捧げる聖堂はネオゴシック様式の設計で着工しましたが、ビリャールが職を辞したために1883年ガウディがその後任の主任建築家となりました。ガウディの宗教的・芸術的な構想が実際に建ち上がっていくことになります。それは長い長い年月を経ることになりました。

1925年《サグラダ・ファミリア・生誕のファサード》の海側の鐘塔の1本、聖バルナバに捧げられた鐘塔が完成しました。しかし、1926年ガウディは路面電にはねられて74歳で亡くなってしまいます。未完の聖堂は後世に委ねられることになりました。

1936年のスペイン内戦でガウディの残した図面や文書や模型の多くが消失してしまいました。

破壊された何千もの破片が集められて修復されました。ジュアン・バセゴダ・ノネイの個人アーカイブに残された資料は、サグラダ・ファミリア敷地の初期設計構想を記録した貴重な資料です。


サグラダ・ファミリア博物館図面 サグラダ・ファミリア(バルセロナ)サグラダ・ファミリア博物館 ジュアン・バセゴダ氏旧蔵 ガウディ財団より貸与 オリジナル 

サグラダ・ファミリアは、贖罪教会であったため、資金調達は信者の喜捨に頼ってきました。資金不足により工事が滞ることもありましたが、1990年代以降に拝観料収入が増えて資金状況が好転しました。一度も公的資金を受けることなく、人々の寄付と入場料と職人と技術者の手仕事に支えられてきました。


アントニ・ガウディの独創性や発想、創造は、私たちを飛び越していくものですが、有機的な建築物群には当然のことながら理論的裏付けが存在すると改めて思い知ることになりました。

初公開を含む資料や模型、図面など貴重なコレクションの展示や体験参加型の展示で建築を学ぶ学生さんから小さなお子さんまで楽しめる展覧会で、唯一無二のガウディ建築に触れ、サグラダ・ファミリアの完成を世界の人と一緒に楽しみにしたい。


【開催概要】「ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展」

  • 会期:2026年4月17日(金)〜6月15日(月)
  • 会場: VS. (大阪市北区大深町6番86号 グラングリーン大阪 うめきた公園ノースパーク VS.)
  • 開館時間:平日10:00〜20:00 (19:00最終入場)/土日・祝日 9:30〜19:30 (18:30最終入場)

※5/19(火)、5/29(金)、6/5(金)夜間貸切実施のため、10:00~18:00(17:00最終入場)

※最終日6月15日(月)は、10:00~18:00(17:00最終入場)の営業となります。

  • チケット料金:[平日]大人2,700円、小中高1,900円

[土日祝]大人2,900円、小中高2,100円

  • 一般お問い合わせ先:キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888 ※対応日時:12:00~17:00(土日祝休業)
  • 公式サイト:https://meets.naked.works/gaudi/

プロフィール

morinousagisan
阪神間在住。京都奈良辺りまで平日に出かけています。美術はまるで素人ですが、美術館へ出かけるのが大好きです。出かけた展覧会を出来るだけレポートしたいと思っております。
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