Festart Osakaギャラリーツアー<1> 大阪・中之島&周辺アート巡り

はじめに.
「Festart Osakaギャラリーツアー<1> 大阪・中之島&周辺アート巡り」に参加した。本ギャラリーツアーは、「第18回 Festart Osaka 2026」の関連企画として開催され、水都・大阪を象徴する中之島とその周辺のギャラリーを「おしゃべりアートライター」の井川茉代と一緒に巡る企画だ。訪問したギャラリーは6か所。各ギャラリーで開催中の展覧会の作家から話を聞いたほか、途中、大阪市中央公会堂(国指定重要文化財)などの名建築も巡り、とても充実した内容のツアーだった。それでは、ギャラリーツアーの様子を順番に紹介しよう。
注)「Festart」とは、Festa(祭)とStart(始)とArt(美術)の3語を合わせた造語。「Festart Osaka」には、「これから大阪で美術の祭が始まります」という意思が込められている。(リリースより)
星光画廊
福田新之助の「存在と契約 XXVⅢ」展を見た。展覧会タイトルの連番を見ると、同じテーマを深く探求する制作スタイルなのだろうか。作品は、新旧のモチーフが混在したカラフルな洋画だった。作品の背景や昨今の展覧会情報など、とてもわかりやすく説明をしてくれた。この画廊の旧名称は「ギャラリー白」。と聞けば、ピンとくる方も多いかも。
詳しくは、https://seikogallery.com/

Gallery H.O.T
浅野綾花の銅版画展「五月をあげる」を見た。とても天井の高い展示空間で、小型の作品から大型の作品まで、バランスよく展示されていた。一見すると鉱石の標本のように見える作品には、人物の顔や植物の枝葉などのイメージが隠されており、硬さと柔らかさの入り混じる不思議な印象だった。また、次に制作しようと構想している大型作品の話も聞くことができた。
詳しくは、https://www.galleryhot.com/

igu_m_art(イグエムアート)
山田遼介の「Tomodachi」展を見た。黒く塗られた木の枝を組み合わせた立体作品は、いまにも動き出しそうな躍動感がある。その中でも、中央に置かれた赤い布をまとう作品が特に目を惹く。会期中の5月31日、この場所でライブパフォーマンスが開催される。展示空間がどのように変容するか、とても興味深い。

乙画廊
宮川あゆこの「罠とメルヘン」展を見た。遊園地の景色とコスプレの人物が特徴的な作品だ。空間全体にダークな世界観が広がっている。きっと、コスプレの人物は宮川自身なのだろう。鑑賞中、宮川から「おしゃべりアートライター」の井川に、サプライズ・プレゼントがあった。渡された井川の似顔絵は、とても美人に描かれていた。
詳しくは、http://oto-gallery.jpn.org/

KOUICHI FINE ARTS
MARCIN RYCZEKの「HARMONY」展を見た。コントラストを強調したモノクロの写真が並んでいる。どの作品も、とても完成度が高い。驚いたことに、これらの作品はCGではなくストレート写真らしい。窓枠の影と羽ばたく鳥が重なるタイミング、市松模様の広場を黒い服と白い服のふたりの人物が歩き去るタイミング。我慢強くシャッターを切るタイミングを待って切り取られた一瞬だ。2026年6月1日から後期展示が始まる。
詳しくは、https://kouichifinearts.com/

ギャラリー佑英
浅山美由紀の「永遠」展を見た。作品の色合いや素材から、女性的なイメージの強い作品だ。展示は、手前と奥に分かれており、最初は天井から床まで届く大型作品に目を惹かれた。その後、奥の部屋に置かれた円形を組み合わせた作品を見ていると、こちらの作品のほうが、イメージの拡張性と作品のまとまり感が良いように感じられた。はたして、作家の狙い目はどちらだろうか。話は変わるが、ギャラリーツアーの最後に、とても歓迎され、居心地の良い場所だった。
詳しくは、https://gallery-yuei.com/

おわりに
大阪の土地勘がない訪問者にとって、道に迷うこともなく、とても快適なギャラリーツアーだった。来年も参加したいのだが、準備する際に検討していただきたい点がある。まず、開催日程には平日も含めてほしい。今回は土曜日のみの開催だった。次に、ツアーでカバーするギャラリー数を増やしてほしい。「Festart Osaka」の参加ギャラリーが多いので、ツアーコースを増やすなど、50%くらいはカバーしてほしい。さて、その他の参加者の感想はどうだったのだろう。
イベント名:Festart Osakaギャラリーツアー<1> 大阪・中之島&周辺アート巡り
エリア:大阪・中之島&周辺
開催日:2026年5月23日(土)